- 『Unnamed Memory』の連載開始から書籍化、漫画化、アニメ化までの歴史
- Web版と書籍版の違いや、続編『Unnamed Memory -after the end-』の展開
- アニメ化やメディアミックス展開の詳細と今後の展開の可能性
『Unnamed Memory』は、古宮九時による人気ライトノベル作品で、長い歴史を持つ作品です。
もともとは2008年に個人サイト「no-seen flower」に掲載され、2012年から「小説家になろう」でも連載が開始されました。
その後、2019年からKADOKAWAの「電撃の新文芸」レーベルで書籍化され、さらには2020年から漫画版が『月刊コミック電撃大王』で連載されています。
本記事では、そんな『Unnamed Memory』のなろう版から書籍化、漫画化に至るまでの歴史を詳しく解説していきます。
『Unnamed Memory』の連載開始はどこ?なろう版の歴史
『Unnamed Memory』は、長い時間をかけて進化してきた作品です。
もともとは個人サイトで発表され、その後「小説家になろう」にも投稿され、多くの読者を獲得しました。
ここでは、Web小説としての連載歴や書籍版との違いについて詳しく見ていきます。
個人サイト「no-seen flower」での初掲載(2008年)
『Unnamed Memory』の最初の掲載は、2008年に古宮九時の個人サイト「no-seen flower」で行われました。
当時は「藤村由紀」という名義で発表され、Web小説として静かにスタートしました。
この時点では商業出版を意識したものではなく、作者の創作活動の一環として公開されていたようです。
しかし、次第に読者が増え、作品の人気が広がっていきました。
「小説家になろう」での連載開始(2012年)
2012年になると、『Unnamed Memory』は大手Web小説投稿サイト「小説家になろう」にも掲載されるようになりました。
当時の「なろう」は、数多くのWeb小説が発表される場として急成長していました。
その中で本作は、独特の世界観と緻密なストーリー展開によって、他の異世界ファンタジー作品とは一線を画していました。
『このWeb小説がすごい!』のベストランキングでは9位にランクインするなど、Web小説界隈での評価も高まりました。
Web版と書籍版の違いとは?
Web版と書籍版では、いくつかの違いがあります。
- 書籍版では、文章のブラッシュアップが行われ、キャラクターの感情表現がより詳細になった。
- ストーリーの流れは大きく変わっていないが、一部のエピソードが加筆・修正されている。
- Web版にはない追加エピソードが書籍版には収録されている。
特に、Web版では比喩的に表現されていた感情が、書籍版ではより具体的に描かれるようになっています。
そのため、Web版を読んでいたファンでも、新たな発見があると評価されています。
書籍化の流れ!電撃の新文芸から刊行された小説
『Unnamed Memory』は、Web小説としての人気を受けて、2019年にKADOKAWAの「電撃の新文芸」レーベルから書籍化されました。
Web版との違いや、続編『Unnamed Memory -after the end-』の刊行状況についても見ていきましょう。
2019年にKADOKAWAより刊行開始
『Unnamed Memory』の書籍版は、2019年1月17日から「電撃の新文芸」レーベルで刊行が開始されました。
このレーベルは、ライトノベルよりも一般小説寄りのスタイルを持ち、大人向けのハイファンタジー作品が多くラインナップされています。
書籍化にあたり、作者の古宮九時は文章を改稿し、より読みやすく、感情描写を強化する形で作品をブラッシュアップしました。
全6巻で完結、続編『Unnamed Memory -after the end-』へ
書籍版『Unnamed Memory』は、2021年4月に全6巻で完結しました。
しかし、物語はそこで終わらず、新たに続編となる『Unnamed Memory -after the end-』が2022年2月から刊行されています。
この続編は、本編のその後を描くストーリーで、オスカーとティナーシャの物語がさらに深く掘り下げられています。
現在も続刊が続いており、2025年1月時点で既刊5巻が発売されています。
受賞歴や評価は?ラノベランキングでの人気
『Unnamed Memory』は、書籍化後も高く評価され、多くの賞を受賞しました。
- 『このライトノベルがすごい!』単行本・ノベルス部門で2020年に1位、2021年に3位を獲得。
- 『このWeb小説がすごい!』のベストランキングで9位にランクイン。
- 「次のヒット作はこれだ! 新作ラノベ総選挙2019」新文芸・ブックス部門で10位を獲得。
これらの受賞歴からも、ファンタジー作品としての完成度と、読者の支持の高さがうかがえます。
『Unnamed Memory』は、王道ながらも独自の魅力を持つ作品として、多くのファンを惹きつけているのです。
『Unnamed Memory』の漫画版の歴史
『Unnamed Memory』の人気は小説だけにとどまらず、2020年からはコミカライズもスタートしました。
「月刊コミック電撃大王」で連載され、魅力的なビジュアルで小説の世界観を再現しています。
ここでは、漫画版の連載開始から単行本の刊行状況、今後の展開について解説します。
2020年から『月刊コミック電撃大王』で連載開始
『Unnamed Memory』のコミカライズ版は、2020年9月26日発売の「月刊コミック電撃大王」11月号から連載開始されました。
Web小説から書籍化され、さらにコミカライズされる流れは、人気作品ならではの展開といえます。
小説の魅力をそのままに、迫力あるビジュアルでオスカーとティナーシャの物語が描かれるのが特徴です。
作画は越水ナオキ、キャラデザインはchibi
漫画版の作画は越水ナオキが担当し、小説版のイラストを手掛けたchibiがキャラクターデザインを担当しています。
小説の雰囲気を壊さず、読者のイメージをそのままに再現するために、キャラクターデザインの統一感が大切にされています。
特に、ティナーシャの美しさやオスカーの王子らしい風格が、細かい描き込みと洗練されたタッチで表現されている点が魅力です。
単行本の刊行状況と今後の展開
コミカライズ版の単行本は、2021年4月から発売が開始され、2024年12月時点で既刊8巻となっています。
ストーリーの進行は比較的丁寧で、小説版を読んでいる人でも新鮮な気持ちで楽しめる構成になっています。
また、原作小説の完結に伴い、漫画版も最終章に向けて着実に進行しており、今後の展開にも注目が集まっています。
アニメ化も!メディアミックス展開の広がり
『Unnamed Memory』は、小説や漫画だけでなく、2024年からアニメ化も実現しました。
美しい映像とキャラクターの魅力が引き立つアニメは、多くのファンから支持を集めています。
ここでは、アニメ化の経緯や放送スケジュール、その他のメディアミックス展開について詳しく見ていきます。
2024年4月に第1期が放送開始
『Unnamed Memory』のアニメ第1期は、2024年4月9日から6月25日まで放送されました。
アニメーション制作を担当したのはENGIで、監督は三浦和也、シリーズ構成は赤尾でこが手掛けています。
物語は原作の第1巻を中心に構成されており、オスカーとティナーシャの出会いから物語の核心に迫る展開が描かれました。
2025年には第2期が決定
第1期の好評を受け、アニメ第2期が2025年1月7日から放送開始されました。
第2期では、より深いストーリー展開が期待されており、オスカーとティナーシャの関係性がさらに掘り下げられるとされています。
また、魔法や戦闘シーンの演出が強化され、映像美もさらに向上すると期待されています。
オーディオブックやグッズ展開も注目
『Unnamed Memory』は、アニメ化以外にもさまざまなメディア展開が進んでいます。
- Audibleにてオーディオブックが配信され、小澤亜李と角田雄二郎が朗読を担当。
- フィギュアやアクリルスタンドなどのキャラクターグッズも多数登場。
- アニメ放送に合わせて、カフェコラボやイベントも開催。
このように、『Unnamed Memory』はアニメをきっかけにさらなる展開を広げており、今後のメディアミックス戦略にも期待が高まっています。
『Unnamed Memory』の歴史まとめ!今後の展開は?
『Unnamed Memory』は、個人サイトでの連載から始まり、「小説家になろう」での人気を経て、書籍化・漫画化・アニメ化と幅広く展開してきました。
ここでは、これまでの歴史を振り返るとともに、今後の展開についても考察していきます。
個人サイトから始まった壮大な物語
『Unnamed Memory』は、2008年に作者・古宮九時が個人サイト「no-seen flower」で公開したことが始まりでした。
その後、2012年に「小説家になろう」で連載を開始し、より多くの読者に知られるようになりました。
独自の世界観と丁寧なストーリー構成が話題を呼び、Web小説ランキングでも高い評価を獲得しました。
メディアミックスで広がる世界観
2019年に書籍化され、2020年からは漫画版も連載開始。
さらに、2024年にはアニメ化され、より多くの人々に『Unnamed Memory』の魅力が伝わるようになりました。
また、オーディオブックやグッズ展開も積極的に行われており、今後もファン層の拡大が期待されます。
今後の展開に期待!続編や新たなプロジェクトは?
2025年にはアニメ第2期が放送されており、物語のさらなる展開に期待が集まっています。
また、小説の続編『Unnamed Memory -after the end-』も好評連載中で、今後の物語の結末がどのように描かれるのか、注目されています。
さらに、コミカライズ版も進行中であり、メディアミックスのさらなる拡張も考えられます。
『Unnamed Memory』は、これからも新たな展開を見せてくれるでしょう。
- 『Unnamed Memory』は2008年に個人サイトで連載開始
- 2012年に「小説家になろう」で公開され、人気を獲得
- 2019年からKADOKAWAの「電撃の新文芸」で書籍化
- 2020年に『月刊コミック電撃大王』で漫画版の連載開始
- 2024年4月にアニメ第1期が放送され、2025年に第2期が決定
- オーディオブックやグッズ展開など、メディアミックスが進行中
- 続編『Unnamed Memory -after the end-』も好評刊行中
- 今後の展開にも注目が集まる作品
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