『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』声優一覧|主要キャラのキャストをまとめて紹介

リオン、オリヴィア、アンジェリカ、マリエ、ルクシオンと第2期の新キャラクターが並ぶ声優紹介イメージ SF・ファンタジー・アクション
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『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』は、第2期でも大塚剛央、市ノ瀬加那、ファイルーズあい、石田彰ら主要声優が続投し、新たに雨宮天、小倉唯らが加わった。

第1期は全12話、第2期『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』も全12話。この記事では、リオンたち主要キャラクターの声優、第2期の追加キャスト、声優変更の有無を最初に一覧で整理する。

そのうえで、単なる声優名簿では終わらせず、「なぜこの配役が『モブせか』のゲーム的なキャラクター構造と噛み合うのか」まで、脚本と演技の両面から見ていこう。

『モブせか』第1期・第2期の主要声優一覧は?

結論から言えば、第2期でリオン、オリヴィア、アンジェリカ、マリエ、ルクシオンら中心人物の声優変更はない。第1期からの主要キャストがそのまま続投している。

2026年10月時点の第2期公式サイトCAST欄では、リオン役の大塚剛央をはじめ、第1期からの主要人物と、第2期で重要度を増したファンオース公国側のキャストがまとめて掲載されている。

主要キャラクターを先に一覧で確認しよう。

キャラクター 声優 第2期
リオン・フォウ・バルトファルト 大塚剛央 続投
オリヴィア 市ノ瀬加那 続投
アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブ ファイルーズあい 続投
ルクシオン 石田彰 続投
マリエ・フォウ・ラーファン 佐倉綾音 続投
ユリウス・ラファ・ホルファート 鈴村健一 続投
ジルク・フィア・マーモリア 鳥海浩輔 続投
ブラッド・フォウ・フィールド 立花慎之介 続投
クリス・フィア・アークライト 遊佐浩二 続投
グレッグ・フォウ・セバーグ 檜山修之 続投
カイル 竹内順子 続投
ミレーヌ 大原さやか 続投
ヘルトルーデ 雨宮天 第2期重要キャラ
ヘルトラウダ 小倉唯 第2期重要キャラ
バンデル 宇垣秀成 第2期重要キャラ
ゲラット 黒田崇矢 第2期重要キャラ

まず検索目的が「リオンの声優だけ知りたい」なら、答えは大塚剛央。

オリヴィアは市ノ瀬加那、アンジェリカはファイルーズあい、マリエは佐倉綾音、ルクシオンは石田彰だ。

第2期の追加・重要キャストで押さえたいのは、ヘルトルーデ=雨宮天、ヘルトラウダ=小倉唯、バンデル=宇垣秀成、ゲラット=黒田崇矢。

ここまで分かれば、声優名を確認するという検索目的はほぼ達成できる。

でも『モブせか』の場合、ここからが少し面白い。

この作品は「ゲーム上で与えられた役割」と「実際に生きている人物像」のズレを笑いやドラマへ変えていく作品だから、キャスティングも単純なキャラクターのイメージ付け以上の働きをしているんだ。


『モブせか2』はいつ放送?第1期・第2期は全何話?

第1期『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』は2022年に放送され、全12話。第2期『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』は2026年7月8日から放送され、こちらも全12話となっている。

第1期については、公式のBlu-ray BOX上巻が第1話〜第6話、下巻が第7話〜第12話を収録。2026年6月に発表された第2期直前の一挙放送案内でも「第1期 1話〜12話」と明記されているため、全12話であることを公式情報から確認できる。

第2期は、公式が2026年6月3日に放送日を発表。AT-XとTOKYO MXは7月8日から、BS日テレは7月9日から放送され、ABEMAとdアニメストアでは7月8日から先行配信が始まった。

さらに第2期Blu-ray BOX下巻の公式商品情報では、第7話〜第12話を収録すると明記されている。上巻と合わせて第1話〜第12話という構成になるため、「公式サイトに第12話情報があるから全12話だろう」という推測ではなく、商品情報からも第2期が全12話であることを確認できる。

この点は地味だけど大事だ。

検索記事では、「第12話が公開された」と「全12話と公式情報から確認できる」は似ているようで違う。

僕自身、作品情報を整理するときは、放送ページだけでなくBlu-rayの収録話数まで合わせて見るようにしている。話数のような基本情報ほど、推測ではなく直接的な根拠へつないだほうが記事として信用しやすいからだ。

ちなみに第2期制作決定自体は2022年12月に発表済みだった。

その後、2026年1月5日に「2026年放送」、4月22日に「2026年7月放送開始」、6月3日に「7月8日放送開始」と段階的に具体化していった。公式も2026年1月の告知で、制作決定を2022年12月に発表していたことを改めて説明している。

第1期終了から第2期放送まで約4年。

それだけ間隔が空きながら、主要キャストの声を変えなかったことは、シリーズの継続性という意味でもかなり大きい。

アニメのキャラクターって、絵だけで記憶されているわけじゃない。

リオンが相手を煽る声。

ルクシオンが淡々と皮肉を返す間。

アンジェリカが気丈に振る舞う時の強さ。

オリヴィアが迷いながら言葉を選ぶ柔らかさ。

視聴者の中では、その「声の記憶」まで含めて人物像になっている。

第2期が第1期の続きを自然に感じさせるうえで、同じキャストが戻ってきた意味は想像以上に大きかったと思う。


『モブせか2』追加キャストは?雨宮天・小倉唯ら4人を紹介

第2期で特に押さえておきたいキャストは、ヘルトルーデ役・雨宮天、ヘルトラウダ役・小倉唯、バンデル役・宇垣秀成、ゲラット役・黒田崇矢の4人だ。

第2期公式キャラクターページでは、ヘルトルーデをファンオース公国の第一公女、ヘルトラウダをその妹である第二公女、バンデルを公国最強の英雄「黒騎士」と紹介している。

2026年6月3日に公開された第2弾キービジュアルでも、リオン、オリヴィア、アンジェリカ、マリエと並び、ヘルトルーデ、ヘルトラウダ、バンデルが大きく配置された。

つまり彼らは、名前だけ追加された端役ではない。

第2期の物語を学園中心の騒動から、国家間の対立や復讐を含むスケールへ押し広げるキャラクターたちなんだ。

※画像はAIによるイメージ

ヘルトルーデ役は雨宮天

ヘルトルーデの声優は雨宮天。

公式キャラクター紹介によると、ヘルトルーデはファンオース公国の第一公女。修学旅行中のリオンたちへの襲撃に失敗した後、王国の留学生として学園へ通い、ロストアイテム「魔笛」で魔物を操る人物だ。

さらに「クールな雰囲気」でありながら王国への憎悪が根深いことも示されている。

ここで重要なのは、彼女が単純な「敵国のお姫様」ではないこと。

リオン側から見れば攻略すべきトラブルでも、ヘルトルーデ側から見れば、国家と過去を背負った問題になる。

同じ世界を見ているのに、意味がまるで違うわけだ。

個人的に第2期で面白いと感じたのは、ヘルトルーデが感情をむき出しにするだけの敵として処理されていない点だ。

表面を抑えた状態が先にあるから、王国への敵意や公国側の事情が見えてくるほど、その内側にある温度との差が効いてくる。

雨宮天の演技についても、「クールな役に合う」という一般論だけで説明するより、ヘルトルーデが冷静な態度を保とうとする場面と、その下にある敵意がにじむ場面の差を見るほうが分かりやすいと思う。

声量を大きく変えなくても、語尾や間の硬さで「敵意を隠している状態」が成立する。

この抑制があるから、ヘルトルーデは分かりやすい悪役記号ではなく、「こちら側とは異なる理由で動いている人物」に聞こえるんだ。

第1期ではリオンのゲーム知識がかなり強い武器だった。

でもヘルトルーデが前面に出ると、「ゲーム内で敵だったから倒せば終わり」という感覚では片付かなくなる。

僕はここが、第2期で世界が一段広くなったポイントだと見ている。

ヘルトラウダ役は小倉唯

ヘルトラウダの声優は小倉唯。

ヘルトラウダはファンオース公国の第二公女で、ヘルトルーデの妹。

公式では「姉が果たせなかった役目を自らが果たそうとする」人物として説明され、王国への復讐を目論んでいる。

ここで脚本的に効いているのが、「敵国の人物をもう一人増やした」のではなく、姉妹関係にしたことだと思う。

国家と国家の争いだけなら、どうしても話は抽象的になりやすい。

ところが「姉が果たせなかった役目を妹が引き継ぐ」となった瞬間に、政治的な目的へ個人的な感情が入り込む。

国家のため。

一族のため。

姉のため。

それぞれが完全に同じとは限らない。

この複数の動機が重なることで、キャラクターは「公国側の敵B」ではなくなる。

小倉唯の演技についても、僕は可憐さそのものより、見た目や声の若さと、背負っている復讐の重さが噛み合わない感覚に注目したい。

重々しい低音で最初から「恐ろしい敵」を作るのではなく、まだ幼さを感じる響きが残ることで、「なぜこの少女がここまでの役割を背負っているのか」という違和感が生まれる。

その違和感こそ、ヘルトラウダという人物を見る入口になっていると考えている。

バンデル役は宇垣秀成

バンデルの声優は宇垣秀成。

バンデルは、ファンオース公国最強の英雄で「黒騎士」と呼ばれる人物。

公式紹介では、公国へ忠誠を誓い、王国への復讐心を持ち、大剣を装備した鎧を駆る強敵として説明されている。過去にリオンを苦戦させた存在であることも明記されている。

リオンはルクシオンやアロガンツという強力な戦力を持っている。

そのため戦闘の見方が、「リオンがどう勝つのか」より「今回はどれだけ圧倒するのか」に寄りやすい。

だからこそ、バンデルの存在が効く。

第1期第12話の公式あらすじでも、リオンが公国側の鎧を次々と撃破する中、「公国最強の英雄・黒騎士バンデル」が現れるという構図が置かれていた。

つまりバンデルは、第2期になって突然生えてきた強敵ではない。

第1期の終盤からすでに、「リオンの圧倒的優位へ別の緊張感を持ち込む人物」として提示されていたわけだ。

宇垣秀成の芝居で僕が注目するのも、単に「声が重い」という点だけじゃない。

リオンや攻略対象5人の若々しい掛け合いと並んだ時に、台詞のテンポそのものが違って聞こえることだ。

感情を細かく振り回すのではなく、短い言葉でも一度場を止める。

その存在感によって、「今までの学園内の対立とはルールが違う」と耳から理解できる。

声優の演技は、そのキャラクター単体だけを見ても全部は分からない。

周囲の人物の声と並べた時、どんなコントラストが生まれるか。

バンデルは、それが特に分かりやすい配役だと思う。

ゲラット役は黒田崇矢

ゲラットの声優は黒田崇矢。

2026年10月時点の第2期公式サイトCAST欄にも、ゲラット役として黒田崇矢の名前が掲載されている。

ヘルトルーデやヘルトラウダが、公国側の事情を「感情」から広げる存在だとすれば、バンデルやゲラットのような男性キャラクターは、公国という勢力そのものの厚みを作る側にいる。

この4人をまとめて見ると、第2期追加キャストの方向性がかなり分かりやすい。

第1期は、乙女ゲームの攻略対象や悪役令嬢というジャンルのお約束をひっくり返す面白さが強かった。

第2期では、そこへ国家の対立や過去から続く復讐が入り込む。

物語が重くなるから、声の配置も学園ラブコメだけでは出せない重量へ広がっている。

これが追加キャストを単なる「豪華声優が増えた」で片付けたくない理由だ。


リオン・オリヴィア・アンジェリカ・マリエの声優は誰?

『モブせか』の感情面を支える中心人物は、リオン、オリヴィア、アンジェリカ、マリエ。

担当声優はそれぞれ、大塚剛央、市ノ瀬加那、ファイルーズあい、佐倉綾音だ。

リオン役は大塚剛央

主人公リオン・フォウ・バルトファルトの声優は大塚剛央。

公式キャラクター紹介では、男爵家の三男として生まれ、数々の功績で独立した子爵へ昇進した人物。

口が悪くひねくれている一方、根は優しいお人好しで、戦場でも可能な限り命を奪わない人物として紹介されている。

ここに、リオンという主人公の芝居が難しい理由が詰まっている。

口だけ聞くと嫌な奴なのに、行動を見ると妙に優しい。

彼の魅力は、この矛盾が消えないところにある。

大塚剛央のリオンは、敵や攻略対象へ皮肉を飛ばす時、必要以上に熱くならない。

本気で怒鳴り散らすより、「分かったうえでわざと刺している」ような冷たさを残す。

だから煽りがコメディとして成立する。

ところがオリヴィアやアンジェリカが傷つく場面では、その温度が変わる。

言葉遣いまで急に聖人になるわけじゃない。

ひねくれた人物のまま、行動だけが先に出る。

僕はここが大塚剛央版リオンのかなり重要な部分だと思う。

リオンを最初から格好いい主人公として演じすぎると、『モブせか』特有の意地悪な笑いが消えてしまう。

逆に嫌味だけを強調すると、なぜオリヴィアやアンジェリカが彼を信頼するのか分からなくなる。

その中間地点に立ち続けることで、「モブを自称しているのに誰より主人公っぽい」という矛盾まで自然に見えるんだ。

オリヴィア役は市ノ瀬加那

オリヴィアの声優は市ノ瀬加那。

オリヴィアは平民でありながら貴族の学園へ入学を認められた特待生で、本来の乙女ゲームでは主人公ポジションだった少女。

公式では、自分が平民であることを卑下しがちな一方、芯が強く勉強熱心で、回復魔法を得意とする人物として紹介されている。

市ノ瀬加那の演技と噛み合っているのは、この「弱さ」と「芯」が同居している部分だと思う。

オリヴィアは、強い言葉で場をねじ伏せるキャラクターじゃない。

迷う。

傷つく。

自分に自信を失う。

それでも必要なところでは、自分の意志で一歩前に出る。

だから派手な声量より、言葉を発するまでの迷いや、小さなトーンの変化が重要になる。

『モブせか』は面白いことに、「ゲームの主人公だった」という設定が、そのままオリヴィア本人の強さを保証してくれない。

ゲームなら攻略対象たちから自動的に注目されるはずだった。

でもリオンやマリエの存在によって流れが変わり、オリヴィアは「主人公という役割」ではなく、自分自身の価値を見つけ直さなければならなくなる。

柔らかな芝居が中心だからこそ、彼女が意志を見せた瞬間の強さが大きく聞こえる。

ここは、キャラクターの成長と演技の設計がかなりきれいに重なっている。

アンジェリカ役はファイルーズあい

アンジェリカ・ラファ・レッドグレイブの声優はファイルーズあい。

アンジェリカは、公爵家の令嬢でユリウスの婚約者として登場する人物。

乙女ゲームの役割で言えば「悪役令嬢」側に置かれているが、実際の彼女を見ていくと、それだけでは説明できない。

責任感が強い。

誇りが高い。

一方で、自分の感情を上手く逃がせず、追い詰められた時には脆さも出る。

ファイルーズあいの芝居で特に効いているのは、普段の力強さより、その力強さが崩れた時の落差だと思う。

アンジェリカが最初から弱々しい声なら、傷ついた場面も想定の範囲に収まってしまう。

普段は堂々としている。

声にも芯がある。

周囲へ弱さを見せまいとする。

その人物が、自分の立場や人間関係を失いそうになった瞬間だけ、声の支えまで揺らぐ。

この順序があるから、「悪役令嬢」というゲーム的なラベルの向こうに一人の少女が見えてくる。

第1期の決闘へ進む流れも、その構造が分かりやすい。

表面的には、悪役令嬢とヒロイン側の対立という乙女ゲームのイベントに見える。

ところがアンジェリカ側へ視点を移すと、婚約者から拒絶され、周囲に味方がいなくなった少女の話になる。

そこへリオンが割り込む。

だからあの決闘は、ただ攻略対象5人を叩きのめす爽快イベントではなく、リオンとアンジェリカの関係が変わる場面でもあるんだ。

マリエ役は佐倉綾音

マリエの声優は佐倉綾音。

マリエは、本来オリヴィアがいるはずだった乙女ゲームの主人公ポジションへ入り込み、ユリウスたち攻略対象との関係を作っていく人物。

このキャラクターで難しいのは、「計算高い女」で固定すると急につまらなくなるところだ。

可愛く振る舞う。

打算もある。

欲望にもかなり忠実。

でも追い詰められると余裕を失い、妙に生活臭のある苦労も背負い始める。

だから完全な悪役として嫌い切ることも難しい。

佐倉綾音の芝居は、この振れ幅をかなり大きく取れる。

外向けのかわいらしさから、思惑が外れた時の焦り、ツッコミ、情けなさまで、一人の人物の中でテンポよく切り替わる。

ここが『モブせか』のコメディとすごく相性がいい。

2026年1月に公開された第2期ティザービジュアルについても、公式は「敵対していたはずのマリエを守りながら戦うリオン」と説明していた。

第1期での単純な対立関係から、リオンとマリエの立場そのものが変わっていく。

その時、マリエに最初から「悪役専用の声」しか与えられていなかったら、関係性の変化へ付いていきにくい。

愛嬌も、計算高さも、情けなさもある。

その全部が一人の声の中に存在するから、マリエは場面ごとに役割が変わってもキャラクターとして崩れないんだと思う。


攻略対象5人とルクシオンの声優は?

攻略対象5人は、ユリウス役・鈴村健一、ジルク役・鳥海浩輔、ブラッド役・立花慎之介、クリス役・遊佐浩二、グレッグ役・檜山修之。

そしてリオンの相棒ルクシオンは、石田彰が演じている。第1期公式サイトでも、このキャスト陣が明記されている。

※画像はAIによるイメージ

攻略対象5人については、一人ずつ長く説明するより、5人をひとまとまりで見ると『モブせか』のキャスティング意図が見えやすい。

ユリウスは王子らしい華。

ジルクは柔らかな知性。

ブラッドはスマートさ。

クリスはクールな剣士像。

グレッグは熱血系の強さ。

要するに5人とも、まず「乙女ゲームなら攻略したくなる男性キャラクター」として声だけでも成立する。

ここが大事だ。

『モブせか』の笑いは、最初から攻略対象をギャグキャラとして出すことで生まれるわけじゃない。

一度、本気で格好いい攻略対象として成立させ、そのイメージをリオンが壊す。

第1期の決闘は、その典型だ。

攻略対象たちは格好いい。

身分もある。

自信もある。

マリエを守るという本人たちなりの意志もある。

そこへ、「この世界のお約束を外側から知っているリオン」が容赦なく割って入る。

脚本でいうなら、「期待の構築」と「反転」。

先にジャンルのお約束を観客へ信じさせ、後から崩す手法だ。

だから5人を演じる声優たちが攻略対象らしい格好よさを本気で成立させること自体が、後のコメディへの前振りになる。

これは『モブせか』の声優一覧を見る時に、かなり重要な視点だと思う。

ルクシオン役・石田彰が会話劇のリズムを作る

ルクシオンの声優は石田彰。

ルクシオンは球体型のAIで、リオンの相棒。

人間のキャラクターほど表情や身ぶりに頼れないから、性格のかなりの部分を声が担うことになる。

しかも高性能AIという設定上、世界観や状況を説明する役割も多い。

こういうキャラクターは、一歩間違えると「便利な説明係」になりやすい。

ところが石田彰のルクシオンは、情報を説明しているだけの台詞と、リオンを少し馬鹿にしている台詞の温度が違う。

声を荒らげるわけじゃない。

淡々としている。

それでも「今のは絶対に皮肉だな」と分かる。

ここが強い。

リオンも皮肉屋だから、普通の作品なら主人公が周囲へツッコミを入れて終わる。

でも『モブせか』では、そのリオンへルクシオンがさらに冷静なツッコミを返す。

視聴者
→リオン
→乙女ゲーム世界

という一方向の構図ではなく、

ルクシオン
→リオン

という矢印が戻ってくるんだ。

これによって、リオンだけが世界を見下ろす「唯一の常識人」にならない。

主人公自身も笑いの対象になる。

僕はこの構造こそ、『モブせか』の会話劇が嫌味だけにならない理由の一つだと考えている。

石田彰のルクシオンが面白いのは、毒舌を大げさに演じないところ。

AIらしい冷静さを壊さないまま毒を混ぜるから、リオンとの温度差が生まれる。

顔の表情に頼れないキャラクターなのに、「こいつ今ちょっと楽しんでいるだろ」と思わせる。

声優の仕事が単に台詞へ音を付けることではなく、画面に直接描かれていない感情まで補うことだと分かりやすい配役だ。


なぜ『モブせか』の声優キャスティングは物語と相性がいい?

僕が『モブせか』のキャストで一番面白いと感じるのは、「ゲームで与えられた役割」と「実際の人格」を声でも二重に成立させていることだ。

オリヴィアはゲームなら主人公。

アンジェリカは悪役令嬢。

ユリウスたちは攻略対象。

マリエは本来そこにいない人物。

リオンはモブとして生きたい転生者。

設定だけを見ると、かなり分かりやすいラベルが貼られている。

でも物語が進むほど、そのラベルは剥がれる。

アンジェリカは単純な悪役ではない。

オリヴィアは「主人公だから自動的に愛される少女」ではない。

攻略対象5人は完璧な王子様集団ではない。

マリエもずっと敵でいるわけではない。

リオン自身に至っては、「モブでいたい」と言い続けるほど物語の中心へ引き寄せられていく。

ここで声優の演技が重要になる。

最初から全部の本性を見せれば、ギャップは生まれない。

アンジェリカなら、最初は威厳のある公爵令嬢として成立させる。

そこから脆さを出す。

攻略対象5人なら、最初は本気で乙女ゲームらしい理想像を成立させる。

その後、格好悪さも見せる。

マリエなら、まず「かわいらしいヒロインらしさ」を作り、後から俗っぽさや必死さを出す。

つまり声も、物語と一緒に「ラベルを作って、壊す」働きをしている。

これはキャストの知名度だけを眺めていても見えてこない部分だ。

さらに第2期では、その構造へヘルトルーデ、ヘルトラウダ、バンデルらが加わった。

ここで作品の声の役割が一段変わる。

第1期は「乙女ゲームのお約束を崩す」という面白さが中心にあった。

一方、第2期の公国側は、「そもそもこの世界はゲームのお約束だけでできているわけではない」と突き付ける人物たちだ。

王国と公国には歴史がある。

姉妹には家族としての感情がある。

復讐にも、本人たちなりの理由がある。

リオンがゲーム知識で先を知っていたとしても、そこで暮らす人物たちの感情まで完全に攻略できるわけではない。

僕は、この変化が第2期のキャスティングにも表れていると考えている。

第1期の攻略対象たちは、「理想的な乙女ゲームキャラを成立させたうえで壊す」ための声だった。

第2期の公国側は、「壊したゲーム世界の向こうにも人生が続いている」と見せる側にいる。

だから雨宮天、小倉唯、宇垣秀成、黒田崇矢という新たな声が入ることは、単なる登場人物の追加以上の意味を持つ。

キャスト表そのものが、物語のスケールが学園から世界へ広がったことを示している。

これが、声優一覧から見えてくる『モブせか』の面白さだ。

そしてもう一つ、個人的に注目したいのが「声の上下関係」。

リオンは攻略対象5人へ強気に出られる。

でもルクシオンには逆に皮肉を返される。

アンジェリカは社交的な立場では強いが、私生活では感情が崩れる。

マリエは周囲を操っているようで、状況が狂うと誰より慌てる。

ヘルトルーデも「敵側の公女」という強い立場だけでは説明できない。

つまり『モブせか』は、一人のキャラクターがずっと同じ「強さの声」で話す作品ではない。

場面や相手によって、誰が上で誰が下かが入れ替わる。

この関係性の変化が会話の声色へ出るから、人物が記号のまま止まらないんだと思う。

声優一覧の記事なのに、ここまで関係性の話をするのは少し遠回りに見えるかもしれない。

でも『モブせか』に関しては、この遠回りがかなり重要だ。

なぜなら、この作品の面白さは「誰が何を言うか」だけじゃなく、誰が誰に対して、どんな立場からその台詞を言うかで大きく変わるから。

声優を知ったうえで第1期から見直すなら、ぜひそこを聞いてみてほしい。

決闘前の攻略対象5人は、本当に攻略対象らしく聞こえるか。

アンジェリカの声は、どの瞬間から強さを保てなくなるか。

マリエは誰の前で「作った声」と「素に近い声」を切り替えているか。

リオンに対するルクシオンの言葉は、どこから説明ではなく皮肉になっているか。

そして第2期では、公国側が登場した瞬間に、学園の会話とはどんな空気の違いが生まれるか。

こうして見ると、『モブせか』は声そのものでも「ゲームのキャラクター」を一度作り、それを壊し、「この世界で生きている人間」へ組み直している作品だと感じる。


『モブせか』第1期・第2期声優一覧のまとめ

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』の主人公リオン役は大塚剛央。

オリヴィアは市ノ瀬加那、アンジェリカはファイルーズあい、マリエは佐倉綾音、ルクシオンは石田彰が担当している。

攻略対象5人は、ユリウス=鈴村健一、ジルク=鳥海浩輔、ブラッド=立花慎之介、クリス=遊佐浩二、グレッグ=檜山修之。

第2期でも中心キャストの変更はなく、主要声優は続投している。

そして第2期では、ヘルトルーデ=雨宮天、ヘルトラウダ=小倉唯、バンデル=宇垣秀成、ゲラット=黒田崇矢が重要キャラクターを担当した。2026年10月時点でも、このキャストは第2期公式サイトで確認できる。

話数についても、第1期は全12話、第2期も全12話。

第2期は2026年7月8日にAT-X・TOKYO MXで放送が始まり、BS日テレでは7月9日から放送された。第2期Blu-ray BOX下巻が第7話〜第12話収録と公式に案内されているため、全12話という情報も直接確認できる。

僕が『モブせか』のキャスティングで面白いと思うのは、単に有名声優が揃っていることじゃない。

リオンには皮肉と人情。

オリヴィアには柔らかさと芯。

アンジェリカには威厳と脆さ。

マリエには愛嬌と打算。

攻略対象5人には「理想的な格好よさ」と、それが崩れた時の人間臭さ。

ルクシオンには冷静な知性と毒。

そして第2期の公国側には、第1期より広がった国家対立と復讐の重さがある。

それぞれの声が、キャラクターの「属性」ではなく物語の中で果たす機能に合わせて置かれている。

だから登場人物が増えても、「この人は今どの立場にいるのか」を耳から理解しやすい。

声優名を確認したあとでもう一度アニメを見るなら、ぜひ声の変化まで聞いてみてほしい。

特にリオンとルクシオンの掛け合い、アンジェリカが感情を崩す瞬間、攻略対象5人が格好いいキャラクター像から人間臭い姿へ変わる瞬間は、『モブせか』のキャスティングの面白さがよく分かる。

声優一覧はただの名簿にもできる。

でも『モブせか』の場合、その名簿を少し深く眺めるだけで、「乙女ゲームの役割として生まれた人物が、一人の人間へ変わっていく」という作品そのものの構造まで見えてくるんだ。


よくある質問

『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』リオンの声優は誰?

リオン・フォウ・バルトファルトの声優は大塚剛央。

2022年放送の第1期から、2026年放送の第2期『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』まで継続して担当している。第1期・第2期双方の公式CAST情報でも確認できる。

『モブせか2』で声優変更はあった?

リオン、オリヴィア、アンジェリカ、マリエ、ルクシオン、ユリウス、ジルク、ブラッド、クリス、グレッグなど、主要キャラクターは第1期と同じ声優が第2期でも続投している。

第2期では新たな重要キャラクターとして、ヘルトルーデ役の雨宮天、ヘルトラウダ役の小倉唯、バンデル役の宇垣秀成、ゲラット役の黒田崇矢らが加わった。

『モブせか2』は全何話?いつから放送された?

第2期『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です2』は全12話。

AT-X・TOKYO MXでは2026年7月8日から、BS日テレでは7月9日から放送された。公式Blu-ray BOX下巻には第7話〜第12話が収録されるため、全12話であることも公式商品情報から確認できる。

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