『正反対な君と僕』アニメの続きは、第1期後なら原作5巻、第22話まで見た現在なら最終8巻から読むのが分かりやすい。
2026年9月12日時点では第22話「想いと選択」まで放送済みで、第23話「居場所」は9月13日午後5時から放送予定。原作は全8巻で完結しているため、アニメの先を今すぐ最後まで読むこともできる。
「第1期を見終わった。漫画は何巻から読めばいい?」
「第2期を追っているけど、最新話の先を原作で読みたい」
たぶん検索してきた人が知りたいのは、このどちらかだよね。
先に答えをさらに細かく整理すると、第1期第12話後は5巻の巻頭から、第22話後は8巻の巻頭からが僕のおすすめ。
ただし、これは「アニメ最終カットの直後に当たる漫画の1ページ」を厳密に指定したものではない。
アニメ公式から「アニメ第○話=原作第○話」という完全な対応表は公表されていないうえ、本作は複数の人物関係を一つのアニメ回にまとめて描くことがあるからだ。
だからこの記事では、無理に「○巻○話○ページから」と断言するより、重複を少し許しても取りこぼしにくい開始巻を基準にしている。
なお、正式な作品名は『正反対な君と僕』。
検索では「正反対の君と僕」と入力されることもあるけど、本記事では原作・アニメと同じ正式表記の『正反対な君と僕』で統一するよ。
『正反対な君と僕』アニメの続きは何巻?視聴地点別の結論
まずは、今どこまでアニメを見たかで読む巻を決めよう。
アニメの視聴地点 原作漫画のおすすめ開始位置 こんな人向け
第1期・第12話まで 5巻から 第2期につながる範囲を取りこぼさず読みたい
第1期終盤も原作で確認したい 4巻後半から 修学旅行以降の人物関係を重ね読みしたい
第2期を漫画でまとめて読みたい 5巻から クリスマス以降を一気に追いたい
第20〜21話付近まで 7巻後半〜8巻 進路、東と平の流れを原作でも確認したい
第22話まで 8巻から 放送済み範囲より先へ最短で進みたい
アニメで結末を初見したい 第2期終了まで待つ 原作の先取りを避けたい
2026年9月12日時点でテレビ放送済みなのは、第22話「想いと選択」まで。
TBSの番組情報では第22話は9月6日午後5時に放送され、鈴木と谷の受験勉強、谷の進路への葛藤、それを邪魔したくないと考える鈴木の姿が描かれている。
次の第23話「居場所」は2026年9月13日午後5時から放送予定。
TBSとアニメ公式のSTORYでは、東が平への恋心を自覚しながら距離を保つ一方、鈴木が受験勉強を続ける谷の様子を心配する展開だと案内されている。
つまり、この記事を書いている9月12日の現在地は、
放送済み=第22話。
次回=第23話。
ここは混同しないようにしたい。
公式サイトに第23話のあらすじや予告が掲載されていても、「第23話まで放送済み」という意味ではないからね。
そしてもう一つ重要なのが、第2期の総話数。
公式Blu-ray第3巻は第13話〜第18話、第4巻は第19話〜第25話を収録すると案内されている。したがって、第2期は通算第13話から第25話までの構成であることが確認できる。
9月12日時点では第22話まで来ているので、残るテレビ放送は第23話、第24話、第25話という位置だ。
この「あと3話」という現在地を考えても、第22話を見た人が原作へ移る場合は、もう物語のかなり終盤まで来ていることが分かる。
原作漫画は阿賀沢紅茶による全8巻。
集英社の書誌情報では、最終8巻が2025年3月4日に発売され、最終話「正反対な君と僕」まで収録されている。
だから「アニメの続きが原作でもまだ出ていない」という心配はない。
読み始める巻さえ決めれば、そのまま結末まで進める。
これが今の『正反対な君と僕』のいちばん分かりやすい状況だ。
第1期の続きは5巻から!ただし「5巻途中から」ではなく巻頭がおすすめ
第1期全12話を見終えた人なら、原作5巻から読むのがおすすめだ。
第1期最終話は第12話「ほいっぽ」。
第12話では、季節が進むなかで山田と西、東と平の関係にも変化が見え、鈴木と谷は横浜へデートに出かける。そこでは二人にとって大きな意味を持つ初キスのチャンスも描かれた。
一方、原作4巻は第23話「意識」から第31話「背伸びデート?」までを収録。
修学旅行編が大きな柱になっていて、第29話の題名もアニメ第12話と同じ「ほいっぽ」だ。さらにその後には「青信号」「背伸びデート?」が続いている。
ここだけを見ると、
「じゃあ漫画第29話の次、第30話から読めばいいの?」
と思うかもしれない。
でも、そこまで単純には切れない。
アニメ第12話は「ほいっぽ」というタイトルでありながら、アニメのあらすじを見ると季節の移り変わりや横浜デートまで含んでいる。
つまりアニメ1話と漫画1話が機械的に1対1対応しているわけではないんだ。
そして第2期最初の第13話は「クリスマスイヴ」。
アニメ公式では、鈴木と谷が二人で初めてのクリスマスイブを迎え、ケーキ作りデートをするエピソードとして紹介されている。
ここで原作5巻を見ると、第32話から第40話までを収録。
その中には、
- 第32話「ファスト交流」
- 第33話「多感ジャンクション」
- 第34話「クリスマスイヴ」
- 第38話「大晦日」
- 第39話「元日」
- 第40話「初詣」
が入っている。
集英社も5巻の中心として、鈴木と谷が初めて二人で迎えるクリスマスとケーキ作り、そして山田が西への告白を考え始める流れを紹介している。
ここがかなり大事。
アニメ第13話「クリスマスイヴ」は、原作5巻第34話と同名。
だから「第1期後の続きは5巻」という答え自体はかなり分かりやすい。
ただ、だからといって「5巻第34話から読めば完璧」とは言い切らないほうがいい。
5巻にはその前に第32話と第33話があるし、アニメ側では人物別のエピソードを前後させたり、一つの回にまとめたりする可能性がある。
そのため、第1期を見終わった人には5巻の最初からをすすめたい。
これなら多少の重複があっても、その差分自体を楽しめる。
しかも5巻は「第2期のスタート地点」というだけじゃない。
鈴木と谷だけでなく、山田と西、東や平を含めて作品全体が一組のカップル中心の物語から、複数の高校生を追う青春群像劇へ広がっていく巻でもある。
ここは僕がかなり重要だと思っている部分なんだ。
『正反対な君と僕』って、事件の大きさで話が進む作品じゃない。
誰かが少し黙った。
言おうと思った言葉を飲み込んだ。
相手の表情を見て、考え直した。
その場では何でもなさそうだった会話を、後から思い返した。
そういう小さな動きが、数話後に人間関係を大きく変える。
だから「一度見た場面を1ページも読みたくない」という読み方より、数話ぶん重ねて読むほうが相性がいい。
最短の答えは5巻。
第1期終盤から感情をつなぎ直したいなら4巻後半。
この二つで覚えておけば大丈夫だ。
第22話の続きは最終8巻から!なぜ7巻ではなく8巻なのか
第2期をリアルタイムで見ていて、第22話「想いと選択」まで視聴済みなら、原作最終8巻から読むのがいちばん迷いにくい。
その根拠は、アニメ第22話と原作8巻が扱っている問題を比較するとかなり分かりやすい。
第22話では受験が迫るなか、鈴木と谷が勉強会を開く。
そこで鈴木は、谷が進路について葛藤していることに気づき、自分が彼の選択を邪魔する存在にはなりたくないと考える。
では、原作8巻はどう始まるのか。
集英社の8巻紹介では、谷の家で勉強していた鈴木が、谷の志望校とは別の大学の過去問を見つける。
そして鈴木は、自分の存在が谷の選択肢を狭めているのではないかと悩む。
もうテーマがほぼ直結しているよね。
だから第22話の時点で、アニメは明確に原作最終8巻の核となる進路問題へ入っていると判断できる。
8巻の収録話は次の通り。
第59話「部屋と秋湿り」から始まり、第60話「意思の場所」、第61話「よりどころ」、第62話「気晴らし」、第63話「処理落ち」、第64話「スタートライン」、そして最終話「正反対な君と僕」へ続く。番外編と巻末描き下ろしも収録されている。
ここで「じゃあ第22話の直後は第60話? 第61話?」と探したくなる人もいると思う。
でも僕は、8巻の途中からではなく巻頭からをすすめる。
理由は二つある。
一つ目は、公式がアニメと原作の完全対応表を出していないから。
第22話が8巻のどこまでをどんな順番で取り込んだのかについて、巻や話数のタイトルだけで完全に断定するのは危ない。
二つ目は、8巻がたった一冊の最終巻だから。
数十ページの重複を避けるために細かく開始位置を探すより、最初から読み直したほうがアニメとの差も拾いやすい。
「第22話の続きを最短で知りたい」=8巻。
これで十分実用的だ。
さらに、9月13日放送予定の第23話「居場所」でも、進路問題は続く。
公式あらすじでは、鈴木が受験勉強に打ち込む谷を見て、無理をしているのではないかと心配する。
同時に東は、平への恋心を自覚しながらも関係を壊さないよう距離を取っている。
つまり第2期終盤は、
鈴木と谷=進路と恋愛。
東と平=自己理解と他者との距離。
この二本が並行して動いている。
8巻の紹介でも、鈴木と谷の進路問題と並び、東を意識する平の変化が触れられている。
ここまで一致しているなら、8巻が「ただ最終回だけが入っている巻」ではなく、第22話以降の終盤そのものを受け止める巻だということが分かる。
だから、第23話を見終えてから漫画へ移る場合も、開始位置のおすすめは基本的に8巻のままでいい。
ただし第23話はこの記事執筆時点では未放送。
どこまで原作を使うかについては、放送前に断定しない。
ここをきっちり分けるのが、放送中作品の記事では大事だと思う。
第2期を漫画で読むなら5巻〜8巻!冬から受験までの流れを整理
「第22話の先だけじゃなく、第2期そのものを漫画で読み返したい」
そんな人には、5巻〜8巻をまとめて読む方法を推したい。
この4冊は、季節とテーマの変化がすごくきれいにつながっているんだ。
5巻はクリスマスと「距離を縮めたい」気持ち
5巻の中心は冬。
鈴木と谷は初めて二人で過ごすクリスマスを迎え、一緒にケーキを作る。
一方で山田は、西と連絡先を交換してからかなり時間が経っていることに気づき、告白するべきか悩み始める。
この段階ではまだ、恋愛の課題はかなり分かりやすい。
もっと近づきたい。
気持ちを伝えたい。
でも失敗するのが怖い。
恋愛ものとして王道のドキドキが強い時期だね。
ただ面白いのは、同じ「好き」でもキャラクターによって処理の仕方が違うこと。
鈴木は感情が先に走りやすい。
谷は一度考えてから言葉にする。
山田は勢いがありそうで、肝心なところでは迷う。
西は相手を意識するほど身動きが取りにくくなる。
この反応の違いがあるから、同じ恋愛イベントをやっていても人物がかぶらない。
6巻は山田と西の「分かっているのに言えない」
6巻になると、山田と西の関係が中心へ出てくる。
集英社の紹介では、二人とも互いへの気持ちを自覚しながら告白のタイミングを逃し続け、山田は状況を変えようと告白の計画を立てる。
これ、恋愛作品ではすごく面白い段階なんだよね。
「相手が好きか分からない」ではない。
かなり分かっている。
それでも言えない。
つまり問題が情報不足ではなく、自分が行動できるかどうかに移っている。
主人公カップルの鈴木と谷がある程度関係を築いたあと、別の二人を使って「好きだと分かってからの怖さ」を描く。
この構成によって、『正反対な君と僕』は鈴木と谷が付き合った時点で燃料切れにならない。
むしろ主人公たちの恋が進んだからこそ、周囲にいる人物の「別の恋愛の難しさ」が見えてくる。
7巻は恋愛から「未来」へテーマが変わる
7巻はかなり重要。
鈴木と谷は鈴木の誕生日を祝うために花見へ行く。
幸せな時間の一方で、鈴木はクラス替えや受験への不安を強く感じるようになる。
東も平への気持ちに答えを出せないまま、新学期を迎える。
集英社の書誌情報では7巻は2024年8月2日発売、第50話〜第58話を収録している。
僕は、この7巻が作品の大きな折り返しではなく、物語の意味が一段深くなる地点だと思っている。
それまでの問いは、
「付き合えるのか?」
「告白できるのか?」
「好きって言えるのか?」
が中心だった。
でも高校3年生になれば、恋愛だけ見ていればいいわけじゃない。
どの大学へ行くのか。
卒業したらどこで暮らすのか。
今の友達と来年も会えるのか。
恋人と違う進路を選ぶことになったらどうするのか。
「好き」という現在の感情に、人生の時間軸が入ってくる。
ここから『正反対な君と僕』は、単なる「高校生の恋愛」から「好きな人と別々の人生を生きるとはどういうことか」という話へ近づいていく。
8巻は「好きだから一緒」ではなく「好きだから選択を尊重する」
そして最終8巻。
鈴木は、谷が自分との関係を理由に進路を変えようとしているのではないかと不安になる。
自分と一緒にいるために、相手が選択肢を狭めているとしたらどうするのか。
この問いはかなり重い。
でも、だからこそ『正反対な君と僕』の最終盤にふさわしい。
序盤では、
「正反対なのに好き」
だった。
中盤では、
「正反対だから分からない。だから話す」
になる。
終盤では、
「正反対で、それぞれ別の人生がある。だから相手の選択を尊重できるか」
まで進む。
僕はこの変化こそ、本作のタイトルが最後まで効いている理由だと思っている。
「正反対」という言葉を単なる性格診断のキャッチコピーで終わらせていない。
二人は違う。
だから面白い。
でも本当に難しいのは、その違いが進学や人生の選択まで広がったときだ。
そこまで描くから、「正反対」が最後には恋愛観そのものになる。
7巻後半から読むべき人は?東と平を重視するなら価値がある
第22話まで見たなら8巻。
これは変わらない。
でも、「7巻はもう読まなくていいの?」と聞かれたら、答えはノーだ。
特に東と平の関係が気になっている人には、7巻後半からの重ね読みをかなりすすめたい。
7巻では、東が平に対して抱く感情を自分でもうまく整理できずにいる。
一方の平にも、人との距離や自分自身への見方に独特の難しさがある。
この二人の面白さは、「両想いになるかどうか」だけではない。
鈴木と谷は性格が違うけれど、比較的早い段階から相手への好意を認識している。
山田と西は、気持ちはある程度見えているのに告白できない。
東と平は、そのさらに手前にいる。
自分は何を感じているのか。
相手から向けられた感情を、自分は受け取っていいのか。
そこから始まる。
だから進み方が遅い。
でも、その遅さは物語上の弱点じゃない。
むしろ三組の違いを作っている。
鈴木と谷は、「違う二人がどう理解し合うか」。
山田と西は、「分かっている気持ちをどう言葉にするか」。
東と平は、「そもそも自分の感情や自己評価をどう受け止めるか」。
三組とも恋愛をしているのに、引っかかる場所が違う。
これが群像劇としてかなりうまい。
アニメ第21話「過去と今」でも東は平への思いを自覚する段階へ進み、第22話では鈴木と谷の進路問題が前面に出る。
そして第23話では再び東と平、鈴木と谷の二つの問題が並行する。
だから、第21話前後から先を原作で読む場合、
7巻後半→8巻
という読み方にはちゃんと意味がある。
ここまでを目的別に整理すると、
- 第1期後の続きを読みたい → 5巻
- 第1期終盤も漫画で重ねたい → 4巻後半
- 第2期をまとめて漫画で読みたい → 5〜8巻
- 第20〜21話付近から移りたい → 7巻後半〜8巻
- 第22話後の先だけ知りたい → 8巻
- 東と平も丁寧に追いたい → 7巻後半から
こんな感じ。
「何巻から読むか」に唯一の正解があるというより、どれだけ重複を許すかで入口を決めるのが実用的だ。
第2期は第25話まで!アニメは原作最終回まで行くのか
ここは、これから原作を読むか待つかを決めるうえで気になるところだと思う。
公式Blu-rayの収録情報によると、第2期の第3巻には第13話〜第18話、第4巻には第19話〜第25話が収録される。
つまり、第2期は第25話まである。
9月12日時点で第22話まで放送されたので、残りは3話だ。
しかもアニメはすでに、原作8巻の中心である鈴木と谷の進路問題へ入っている。
こうなると、
「第25話で原作最終話まで描くのでは?」
と予想したくなるよね。
僕も、原作完結部分まで到達する可能性はかなり高そうだと見ている。
ただし、ここはあくまで見通し。
公式Blu-rayから確認できるのは「第25話まである」という事実であって、第25話が原作最終話をどこまで、どの構成で映像化するかまでは現時点で公式確定していない。
原作8巻は第59話から最終話までだけでも複数話ある。
そこに東と平の流れもある。
アニメ側がどの場面に時間を使い、どのエピソードをまとめ、どこを膨らませるかは放送を見るまで分からない。
だから、
「アニメ第25話=原作最終話まで確定」
とは書かない。
一方で、第22話ですでに8巻の進路テーマへ入り、第23話でもその問題が継続することを考えれば、物語が原作終盤を強く意識した構成になっているのは確かだ。
ここで原作を読むか、アニメを待つか。
これは完全に好みでいい。
結末を映像で初めて知りたい人は、第25話まで待つ。
続きが気になって仕方ない人は、8巻を読む。
どちらを選んでも、本作の場合は楽しみが大きく失われるタイプではないと僕は思う。
その理由を、最後の考察で掘り下げよう。
考察:『正反対な君と僕』は結末より「どう言葉を選んだか」を読む作品
ここからは、アニメや原作を長く見てきた立場から僕なりに感じていることを書くね。
『正反対な君と僕』って、最終結果だけを知ったら面白さがなくなる作品ではない。
もちろん「誰がどうなるかを絶対にアニメ初見で知りたい」という人は、原作8巻を今読むべきではない。
でも、本作で本当に面白いのは、
最終的にどうなったか。
より、
なぜ、その人物がその言葉を言えるようになったのか。
なんだと思う。
鈴木は、明るくて行動力がある。
でも同時に、周囲から自分がどう見えているかをものすごく気にする。
谷は物静か。
それでも自分の考えは比較的はっきり持っていて、必要なときには言葉にできる。
序盤だけなら、
「周囲に流されやすい鈴木が、芯のある谷に影響されて成長する」
という作品にも見える。
でも、僕はそれだけではないと思っている。
鈴木には、人の変化や場の空気を察知する感度がある。
谷には、周囲に合わせすぎず、自分の中で考えを整理する力がある。
どちらか一人が「正しい人格」で、もう一人がそこへ近づく話じゃない。
違う性質を持ったまま、相手を理解する方法を身につけていく。
ここが本作の強さだ。
もし鈴木が最後に谷と同じような性格になったら、「正反対な君と僕」というタイトルは途中で意味を失ってしまう。
でも実際には違う。
二人は正反対の部分を残したまま関係を深めていく。
だから終盤で「進路」が出てくるのがすごくうまい。
高校生活だけなら、
好き。
会いたい。
付き合いたい。
もっと一緒にいたい。
それで成立することもある。
でも卒業が迫ると、一気に現実が入る。
進学先は?
将来やりたいことは?
恋人と別の場所へ行くことになったら?
相手と一緒にいるために、自分の希望を変えるのか?
ここで「好きだから一緒にいよう」という言葉が、必ずしも正解ではなくなる。
場合によっては、相手の人生の選択を狭めてしまうかもしれない。
最終8巻で鈴木が悩むのは、まさにそこだ。
集英社の8巻紹介にも、自分が谷の選択肢を狭めているのではないかと考える鈴木の姿が示されている。
これって、序盤の鈴木から考えるとかなり大きな変化なんだよね。
序盤の鈴木は、
「谷くんにどう思われている?」
「みんなからどう見える?」
というように、自分と相手の関係を強く意識していた。
でも終盤では、
「谷が自分自身のために何を選びたいのか」
を考えるようになる。
視点が、
私たちはどうなる?
から、
あなたは何を望んでいる?
へ変わっている。
恋愛の成熟を「もっとラブラブになること」だけで表現しない。
相手を自分の人生の付属品として扱わず、別の人生を持った一人の人間として見る。
僕は、この変化が『正反対な君と僕』の一番好きなところだ。
そして、ここまで考えると原作8巻を先に読む価値も見えてくる。
漫画では、自分の速度でページを止められる。
台詞のないコマを長く見ることもできる。
表情の変化を戻って確認することもできる。
一方、アニメは時間を制御する。
台詞と台詞のあいだに何秒置くか。
視線をどこで動かすか。
声が少し震えるのか。
音楽を入れるのか、あえて無音にするのか。
同じ出来事でも、媒体が変わると見え方がかなり変わる。
だから原作で結末を知ってからアニメを見るのも、僕は十分アリだと思っている。
逆も同じ。
アニメを最後まで見てから漫画を読むと、「映像では一瞬だった気持ち」を自分のペースで再確認できる。
この作品は大きな謎を解くサスペンスではない。
犯人を知ったら価値が半減するタイプでもない。
人の感情がどう変わっていくかを観察する作品なんだ。
だから「何巻から読めば一番早いか」だけではなく、「どこから読むと感情の変化が一番見えやすいか」で考える価値がある。
その意味では、
第1期後なら5巻。
第22話後なら8巻。
という検索上の答えとは別に、僕自身のおすすめは5巻から8巻まで通して読むこと。
理由は、この4冊に一つの大きな時間の流れがあるから。
5巻ではクリスマス。
6巻では告白やバレンタイン。
7巻では春、クラス替え、受験。
8巻では進路と、その先。
冬に「恋人とクリスマスをどう過ごそう」と悩んでいた高校生たちが、時間が進むにつれて「卒業後に自分はどこへ行くんだろう」と考える。
この変化がすごく青春らしい。
高校生活って、本人にとっては毎日がずっと続くように感じる。
でも実際には、かなり短い。
学年が変わる。
クラスが変わる。
受験が来る。
卒業する。
好きな人ができたからといって、時間は止まってくれない。
だから恋愛は、いつか「ずっと一緒にいたい」だけでは済まなくなる。
それぞれが未来を選ぶ必要が出てくる。
僕には、『正反対な君と僕』の後半は、恋人になる物語から、恋人でありながら別々の人間として生きる物語へ変わっていくように見える。
これが今回の記事で一番伝えたかったポイントでもある。
「アニメの続きは何巻?」への検索上の答えは簡単だ。
でも、その続きを読むとタイトルの「正反対」が最初とは違う意味に見えてくる。
序盤では、性格が正反対。
中盤では、考え方が正反対。
終盤では、別々の未来や人生を持つ人間同士。
それでも相手を好きでいられるのか。
それでも相手の選択を尊重できるのか。
ここまで行ったとき、『正反対な君と僕』は「陽キャ女子と静かな男子のラブコメ」という入口から、かなり遠い場所まで来ている。
だから、原作を読むなら結末だけ拾うのはちょっともったいない。
8巻だけでも続きは分かる。
でも時間に余裕があるなら5巻へ戻る。
さらに第1期終盤から人物の変化を追いたいなら4巻後半へ戻る。
少し巻き戻して読むことで、「あのときの不安がここにつながっていたんだ」と気づける。
そういう再発見の多さも、この作品の魅力だと思うよ。
まとめ
『正反対な君と僕』アニメの続きは、第1期第12話まで見たなら原作5巻から読むのが最も分かりやすい。
第1期終盤の修学旅行や横浜デート周辺も原作で重ねたいなら、4巻後半から読むと人物の感情をより丁寧につなげられる。
一方、2026年9月12日時点では第22話「想いと選択」まで放送済み。
第22話では鈴木と谷の受験・進路問題が前面に出ており、これは原作最終8巻で描かれる「自分が谷の選択肢を狭めているのではないか」という鈴木の悩みと重なる。
そのため、第22話の続きを今すぐ読みたいなら8巻の巻頭からが安全だ。
第21話付近の東と平や、受験へ入る流れまで漫画で確認したいなら7巻後半から。
第2期を最初から漫画版でも味わいたいなら5巻〜8巻を通して読むのがおすすめだ。
次回第23話「居場所」は2026年9月13日午後5時から放送予定で、9月12日時点ではまだ未放送。
また、公式Blu-rayの収録情報から、第2期は第25話まであることも確認できる。
原作は全8巻で完結済み。
だから結論はシンプル。
第1期後なら5巻。
第22話後なら8巻。
第2期をじっくり振り返るなら5〜8巻。
この三つを覚えておけば、読む場所で迷いにくい。
そして個人的には、第2期を見て『正反対な君と僕』がさらに好きになった人ほど、5巻から最終8巻まで続けて読んでみてほしい。
クリスマスに「もっと近づきたい」と願っていた高校生たちが、最後には「相手の未来をどう尊重するか」を考える。
そこまで通して読むと、本作が単に「正反対な二人が恋をする話」ではなく、違う人間同士が、違うまま一緒にいる方法を探す物語だったことが、よりはっきり見えてくるはずだ。
よくある質問
『正反対な君と僕』アニメ第1期の続きは漫画何巻から?
原作5巻からがおすすめ。
第1期は第12話「ほいっぽ」で終了し、第2期第13話は「クリスマスイヴ」からスタートしている。
原作5巻には第34話「クリスマスイヴ」を含む第32話〜第40話が収録されているため、第1期後から読む入口として5巻の巻頭が分かりやすい。
第1期終盤の内容も漫画版で確認したい場合は、修学旅行編を収録する4巻後半から読むのがおすすめだ。
第2期第22話まで見たら原作漫画は何巻から?
最終8巻から読むのが目安。
第22話では谷の進路への葛藤と、それを邪魔したくないと考える鈴木が描かれている。
原作8巻でも、自分が谷の選択肢を狭めているのではないかと悩む鈴木が中心となっているため、アニメ第22話の時点ですでに8巻の主要テーマへ入っている。
公式によるアニメ話数と漫画話数の完全対応表はないため、8巻途中の話数を狙うより、巻頭から読むほうが取りこぼしにくい。
『正反対な君と僕』原作漫画は完結してる?全何巻?
全8巻で完結済み。
最終8巻は2025年3月4日に発売され、第59話「部屋と秋湿り」から最終話「正反対な君と僕」、番外編などを収録している。
そのため、第1期後の5巻からでも、第22話後の8巻からでも、現在はそのまま原作の結末まで読むことができる。



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