- 『ダンダダン』1巻〜最新巻までの全巻あらすじと感想
- 読者からのリアルな反応や口コミ評価の傾向
- アニメ化の最新情報と制作・放送スケジュール
「ダンダダン」は、幽霊を信じる女子高生・綾瀬桃と、宇宙人を信じるオカルト男子・オカルンが繰り広げる怪奇×青春バトル漫画です。
この記事では、そんな『ダンダダン』の1巻から最新17巻までのあらすじと感想を巻ごとに丁寧にまとめています。
さらに、最新巻までの展開や、SNSでの読者のリアルな感想、2024年10月から放送予定のアニメ情報まで、初めて読む方にもわかりやすく網羅的に解説します。
- 『ダンダダン』1巻~17巻までのあらすじと感想
- 1巻:UFOと妖怪が出会う衝撃の出発点
- 2巻:ターボババアとの壮絶バトルと恋の予感
- 3巻:愛羅登場!霊力覚醒とアクロバティックさらさらの正体
- 4巻:セルポ星人との激突!融合する怪異との闘い
- 5巻:ジジの家に潜む呪いと大蛇様の謎
- 6巻:地下に眠る邪視と宿命の対決
- 7巻:邪視を祓うための共同生活と星子の力
- 8巻:音楽室の亡霊とオカルンの覚醒
- 9巻:巨大ロボ戦!?綾瀬家の大仏変形バトル
- 10巻:バモラの登場と口裂け女との新たな脅威
- 11巻:外宇宙の襲撃とセルポ星人の真意
- 12巻:幽体離脱と戦いの予感、仲間との連携強化
- 13巻:バモラの過去と侵略の真相
- 14巻:約束の火曜日とタコ型侵略者との激突
- 15巻:歴史文化研究部始動と新たな謎の教師
- 16巻:小箱の中の世界と金の玉を巡る冒険
- 17巻:ズマとの共闘と小箱脱出ミッション
- 全体の感想:ジャンルを超えた傑作、10年後も語られる作品へ
- 読者の反応まとめ:SNSでも話題沸騰!口コミが広げた人気
- アニメ化最新情報(2025年5月時点)
『ダンダダン』1巻~17巻までのあらすじと感想
『ダンダダン』は、2021年より集英社の「少年ジャンプ+」で連載が開始された、龍幸伸先生によるオカルティック青春バトル漫画です。
本作は、幽霊を信じる女子高生・綾瀬桃と、宇宙人を信じるオカルト少年・オカルンこと高倉健が、それぞれの信じるものを証明するために心霊スポットとUFOスポットに向かったことから始まる物語です。
異なる信念を持つ二人が、妖怪や宇宙人など常識を超えた存在と遭遇することで、物語は一気にSF・ホラー・バトル・ラブコメと多彩なジャンルへと展開していきます。
この記事では、そんな『ダンダダン』の1巻から最新17巻までのあらすじを、巻ごとに丁寧に解説。
巻ごとの感想と見どころも交えて、これから読み始めたい方や、最新巻の展開をおさらいしたい読者に向けて、読みやすく構成しています。
なお、各巻ごとの物語はネタバレを含むため、内容を知りたくない方は閲覧にご注意ください。
本作は2024年10月にアニメ化も決定しており、原作ファン以外にも大きな注目を集めています。
制作はサイエンスSARU、キャストには若山詩音さん(綾瀬桃役)、花江夏樹さん(オカルン役)らが起用され、原作の勢いそのままにアニメでも高品質な映像が期待されています。
では早速、各巻の物語とその魅力を見ていきましょう。
1巻:UFOと妖怪が出会う衝撃の出発点
『ダンダダン』第1巻は、幽霊は信じるがUFOは信じない女子高生・綾瀬桃と、UFOは信じるが幽霊は信じないオカルト男子・高倉健(オカルン)が出会うことで幕を開けます。
偶然、いじめられていたオカルンを助けたことから始まるこの奇妙な関係は、互いに信じるものを証明し合うという賭けに発展。
桃はUFOスポットとして有名な病院跡地へ、オカルンは心霊トンネルへと向かいますが、そこで起きる出来事は二人の常識を一変させる衝撃的な体験でした。
桃はUFOによって誘拐され、オカルンはトンネルで妖怪「ターボババア」と遭遇し、追いかけ回される羽目に。
この場面では、都市伝説や怪談がリアルに動き出すスリルと、絶妙なギャグセンスが融合し、読者を一気に物語世界へ引き込みます。
最終的に、二人は怪異と宇宙人の存在を受け入れざるを得ない状況に陥り、互いの信じていたものが真実であったことを身をもって知るのです。
1巻の最大の魅力は、なんと言ってもテンポの良いストーリー運びと、怒涛の展開。
1話ごとに緊張と緩和が交互に訪れ、ホラーでもありコメディでもあり、ラブコメでもあるという、他にはないジャンル融合型作品としての個性が際立っています。
特に、オカルンがターボババアから逃げるシーンでは、ホラー演出の緻密さとスピード感ある作画が、まるでアニメを見ているような臨場感を生み出しています。
また、序盤からオカルンが桃に対して好意を抱くようになり、微妙な距離感が恋愛的にも面白く機能しています。
ギャル系女子と地味系オタク男子の王道ながらも、二人の掛け合いは新鮮で、テンプレに収まらないキャラクター性の深さを感じさせます。
「幽霊も宇宙人も、いるかいないかじゃなくて、いたら面白いでしょ」
というセリフに代表されるように、世界観への入り口としても秀逸です。
1巻を読み終えた時点で、物語はすでに本格始動。
この後に続くバトルやラブコメ要素、さらなる怪異との遭遇に向けて、期待値が大きく膨らむ構成となっています。
「何か面白い漫画ないかな?」という読者にとって、1巻は強烈な第一印象を与えてくれる最高の導入巻です。
2巻:ターボババアとの壮絶バトルと恋の予感
『ダンダダン』第2巻は、物語が一気にバトル漫画としてのエンジンを本格始動させる巻です。
オカルンがターボババアに呪いをかけられ、命の危機に晒されるという展開からスタートし、前巻から続く怪異との因縁が激化していきます。
一見おどけた存在にも見えるターボババアですが、そのスピードや執念深さ、呪いの強力さは桁違いで、読者に新たな恐怖と興奮を与えてくれる存在となっています。
本巻の前半は、オカルンと桃がコンビを組み、呪いを解くために「鬼ごっこ勝負」に挑むという異色の対決形式が描かれます。
その最中、ターボババアの刺客として登場するのが、巨大なカニ型の地縛霊。
このバトルシーンでは、龍幸伸先生の作画がさらに冴え渡り、スピード感あふれるアクション描写と、重量感のある衝突が迫力満点に表現されています。
一方、桃のキャラクター描写にも注目すべき変化が現れます。
オカルンのピンチに対して、自らの能力を引き出し、超能力者としての才能を覚醒させる場面は、物語の中で非常に重要な転機です。
この巻での桃は、単なるヒロインではなく、行動力と戦闘力を持った主人公の一人としての位置づけが明確になっていきます。
そして、見逃せないのが二人の関係性の進展です。
怪異に立ち向かいながらも、互いに支え合う姿を通じて、微妙な恋愛感情の芽生えが垣間見えるようになります。
特に、オカルンが桃に対して「かっこいい」と思う瞬間や、桃がオカルンのことを意識する描写など、バトルの合間に挟まれる日常パートが絶妙な緩和材として機能しているのです。
また、2巻のラストでは、より強大な怪異の存在が匂わされ、物語のスケールがさらに広がる予感を漂わせます。
この巻を読み終える頃には、読者はすでにこの作品の世界観とキャラにどっぷりと浸かっていることでしょう。
「幽霊×宇宙人×超能力×恋愛」――それらを奇跡的なバランスでまとめあげたのが、この2巻であると感じます。
感想としては、ホラーでもSFでもバトルでもラブコメでも、それぞれのジャンルの「おいしい部分」を的確に拾い上げ、読者を飽きさせない展開が秀逸。
ターボババアのインパクト、桃の覚醒、二人の関係性の深化――どれをとっても見どころしかない一冊です。
そして何よりも、「次の巻が気になる!」という気持ちを確実に掻き立ててくれる、漫画としてのエンタメ力が高い巻だと言えるでしょう。
3巻:愛羅登場!霊力覚醒とアクロバティックさらさらの正体
『ダンダダン』第3巻では、新キャラクター愛羅(アイラ)が登場し、物語はさらなる転換点を迎えます。
彼女は、ターボババアとの戦いで失った「男の象徴(タマ)」を偶然拾ったことにより、霊的な力に目覚めた女子高生。
強烈な霊感により、桃のことを“悪魔”と勘違いしたアイラは、対決のために彼女を呼び出すのですが、そこで突如現れたのが謎の怪異「アクロバティックさらさら」です。
このアクロバティックさらさら、見た目は赤いワンピースの女という不気味な存在。
その登場シーンはホラー演出の極みで、読者の緊張感を一気に高めます。
異常な動き、音を伴わない気配、そして突如始まる狂気の襲撃――この演出により、本作の「怖さ」は一段階レベルアップします。
襲われた愛羅を救うため、モモとオカルンが駆けつけ、バトルが勃発。
この戦闘では、オカルンがターボババアの霊力を借りてパワーアップする場面が描かれ、読者にとってはまさに「おおっ」と声が出るような熱い展開。
一方、モモも超能力者として成長し始め、バトルシーンでは二人の息の合った連携が光ります。
また、愛羅の人物像もこの巻でしっかりと描かれます。
最初は敵対していたものの、怪異と戦う過程でモモたちと信頼関係を築き始める様子は、王道ながら感情の揺れ動きが丁寧に表現されており、共感しやすい構成です。
アイラの強がりな性格や、自分の力に戸惑う不安など、キャラクターとしての魅力も徐々に明らかになっていきます。
さらに、「アクロバティックさらさらの正体とは何か?」というミステリーパートもこの巻の魅力。
すぐには解明されないまでも、その存在がモモたちの住む現実世界と怪異の領域をつなぐ“扉”のような役割を果たしていることが示唆されます。
このあたりの伏線の貼り方は非常に巧みで、続巻への期待感を自然と抱かせる展開になっています。
また、戦闘と同時進行で描かれるのが、オカルンと桃の関係性の微妙な進展。
怪異に立ち向かうなかで、徐々に互いの存在がかけがえのないものになりつつある様子が表現されています。
特に、オカルンが桃の無事を必死に願い、行動する姿からは、単なる“オタク少年”から主人公への進化が感じられます。
総じて第3巻は、「バトルの密度」「キャラクターの成長」「新キャラの魅力」「伏線の提示」と、作品としての基盤をさらに強化する重要な1冊と言えるでしょう。
アクション、ホラー、青春、友情、どれをとっても濃厚で、読者に強烈な読後感を残します。
「一気読みしたくなる漫画」と言われる本作の中でも、最初の“仲間”が加わる重要エピソードとして記憶に残る巻です。
4巻:セルポ星人との激突!融合する怪異との闘い
『ダンダダン』第4巻では、物語のスケールが一気に宇宙規模へと拡大し、「怪異」だけでなく「宇宙人」も本格的に介入してくる展開に突入します。
前巻から登場していた謎の存在「セルポ星人」が本格的に動き出し、物語はオカルンたちの高校を舞台にした激闘へと進みます。
この巻のキーワードは、融合・覚醒・共闘です。
開幕早々、学校内に侵入してきたセルポ星人に対し、オカルンは再び男の「バナナ」を狙われ絶体絶命に。
虚空に閉じ込められ、精神的にも肉体的にも追い詰められる中、愛羅(アイラ)がその身に宿る“アクロバティックさらさら”の炎を覚醒させ、ついに超常バトルが本格化します。
このシーンでは、愛羅のキャラクターに深みが加わり、彼女自身の戦う理由や葛藤が浮き彫りになっていきます。
一方、オカルンとモモの共闘もますます息が合ってきており、バトルシーンは少年漫画の王道的な熱さを保ちながら、どこか不気味なホラー要素が漂う不思議な緊張感を演出。
ここにきてセルポ星人は、さらに手持ちの怪異「ドーバーデーモン」と「ネッシー」と合体するという予想外の展開に。
この怪異×宇宙人の融合体とのバトルは、異種格闘技戦とも言えるスリリングな構図で描かれ、ダンダダンならではのジャンルミックスが炸裂しています。
このバトルの面白さは、単なる力比べではなく、キャラクターたちが自分の恐怖や弱さを乗り越えながら成長していく物語でもあるという点です。
モモはリーダーシップを発揮し、アイラは自らの力と向き合い、オカルンは誰かを守る強さを手に入れていきます。
戦闘シーンに深い人間ドラマが組み込まれていることが、この作品の最大の強みです。
また、本巻ではユーモアも健在です。
セルポ星人の奇妙な喋り方や、ネッシーが思ったよりシュールな行動をするなど、重い展開の中にも笑える要素を忘れないバランス感覚が光っています。
この緩急の付け方が非常に巧みで、読者は次の展開を待つ間も飽きることがありません。
ラストに向けて、セルポ星人の計画が明らかになり始めるとともに、オカルンたちが怪異と宇宙人、両方と戦っていく覚悟が描かれることで、シリーズ全体の方向性がより明確になります。
本作が単なるギャグホラーではなく、壮大なSFバトル漫画としても成立していることがはっきりと示された巻です。
総じて第4巻は、怪異と宇宙人の融合というユニークな設定を活かしたバトルと、それぞれのキャラの成長を丁寧に描いた、濃厚な内容の巻と言えるでしょう。
中盤に向けての加速感、世界観の広がり、そしてキャラ同士の絆の深まりを体感できる必読巻です。
5巻:ジジの家に潜む呪いと大蛇様の謎
『ダンダダン』第5巻では、新たな舞台としてモモの幼なじみ・ジジの実家がある温泉街が登場し、物語は一気に「呪い」と「家系の因習」というダークで重厚なテーマへと踏み込みます。
ここで描かれるのは、都市伝説やオカルト要素よりもさらに深く根付いた“家にまつわる怪異”。
日本的ホラーの本質に迫る巻であり、前巻までの激しいバトルとはまた異なる「静けさの恐怖」が際立ちます。
ジジの家は、村に古くから伝わる大蛇信仰の中心にある「鬼頭一族」の本家。
オカルンたちが訪れたその家には、隙間なくお札が貼られた“開かずの間”があり、そこに触れたことがすべての始まりとなります。
ジジとオカルンはその部屋に足を踏み入れてしまい、家の者たちに見つかってしまったことで、大蛇への“供物”として生贄にされかけるという衝撃的な展開に。
ここで登場する“大蛇様”の描写は圧巻です。
龍幸伸先生の筆致によって、異常なサイズ感と異界的な存在感が強調され、まさに「目をそらせない恐怖」が読者に迫ります。
静かに、だが確実に忍び寄るこの怪異の演出は、ジャンプ+連載作品とは思えないほどホラーに振り切ったクオリティです。
一方で、この巻ではジジというキャラクターが本格的にクローズアップされていきます。
表面上は軽薄で飄々とした態度の彼ですが、家族にまつわる重い運命を背負っていたことが明かされることで、読者の印象が一変します。
また、モモとジジの幼なじみならではの距離感も丁寧に描かれており、物語に人間関係の厚みと深みを加えています。
バトル面でも、鬼頭一族の呪術によって召喚されるさまざまな怪異との対決が描かれ、これまでの肉弾戦中心のバトルとは異なる“精神戦”や“策略戦”が展開されていきます。
モモ、オカルン、ジジそれぞれが分断され、異なる形でピンチに追い詰められる展開は、読者の緊張感を一気に高めます。
また、ここでもモモのリーダーシップが発揮され、「ヒロインでありながら指揮官でもある」という彼女の新たな側面が見えてきます。
注目すべきは、この巻の終盤に現れる“呪いの男”と“大蛇様”の関係。
単なる怪異の暴走ではなく、「人の念」「封印の綻び」「代償と犠牲」といったオカルトの根幹にあるテーマが丁寧に組み込まれており、ホラー好きな読者にも刺さる深みがあります。
総じて第5巻は、『ダンダダン』が単なるバトル漫画ではなく、「和製ホラー×オカルティック青春群像劇」としての完成度を大きく引き上げた巻と言えます。
読後には、不気味で、でもどこか切ない、“祟り”という言葉の持つ日本的な恐怖をしみじみと感じることでしょう。
そして、オカルンたちが再び力を合わせて「大蛇の呪い」に立ち向かう次巻への期待も高まります。
6巻:地下に眠る邪視と宿命の対決
『ダンダダン』第6巻は、ジジの家にまつわる“呪い”の真相が核心へと迫る展開が描かれます。
前巻で生贄として地下に落とされたモモ、オカルン、ジジの3人は、呪われた子どもの怨念から生まれた存在「邪視(じゃし)」と対峙することになります。
この「邪視」は、かつて鬼頭一族の風習により大蛇の人柱として捧げられた少年の霊が変異した怪異。
6巻はまさに、人間の業や罪が作り出す怪異という、和ホラーの本質が描かれる巻でもあります。
単なる“怪物”ではなく、理不尽な過去と悲しみが背景にあることで、読者に恐怖と同時に哀しさを感じさせます。
特に、この怨霊がジジに取り憑いてしまうことで、状況はより深刻に。
地下でジジの身体を乗っ取った「邪視」は、仲間であるはずのモモとオカルンに襲いかかります。
このシーンでは、ジジの人格が徐々に薄れていく恐怖と、オカルンとモモが“友人”としてのジジを信じ、戦おうとする葛藤が丁寧に描かれます。
強敵と戦うというより、仲間を救うために戦うという構図が、物語に深い感情をもたらしています。
モモは地上に送り返され、オカルンがひとり地下に残ってジジ(邪視)と向き合う展開は、まさに主人公としての覚悟が試される瞬間。
「もう誰も傷つけさせない」というオカルンの決意が明確に描かれ、彼の成長を強く印象づけます。
また、ジジを救いたいという想いが、単なる友情ではなく、新たな“家族的なつながり”として描かれているのもこの巻の特徴です。
一方、地上に戻ったモモもまた、大蛇様に挑むための作戦を考え、ただ守られるヒロインではなく、「攻める側」に回る姿勢を見せます。
この巻では、モモとオカルンがそれぞれ独立して行動し、共闘関係の中でも“自立した個”として描かれていることが印象的です。
少年漫画にありがちな「主人公とヒロイン」の固定的な関係ではなく、両者が支え合う戦士として対等に活躍する関係性が魅力となっています。
バトル描写も非常に緊迫感があり、邪視化したジジの肉体能力や超常現象が次々と炸裂するなかで、オカルンの戦い方も進化。
ターボババアの力を応用する戦法など、これまでの経験が確実に彼を強くしていることが伝わります。
また、絵面のインパクトも非常に強く、龍幸伸先生の描く“人ならざるもの”のデザインセンスが存分に発揮されています。
最終盤では、モモとオカルンがそれぞれの場所で大蛇様と邪視に挑み、その姿がやがて交錯し始めます。
この巻で描かれるクライマックスは、シリーズ前半のひとつの山場と言えるでしょう。
キャラクターの内面、家の呪い、怨念、怪異、バトル、感情――すべての要素が融合した圧倒的な濃密さです。
『ダンダダン』がホラー、バトル、青春、ミステリーといった複数ジャンルをまたいで成功している理由が、この巻には凝縮されています。
読後、心に残るのは“怪異の怖さ”ではなく、“人の思いの強さ”――。
それがこの第6巻最大の読後感です。
7巻:邪視を祓うための共同生活と星子の力
『ダンダダン』第7巻では、これまでの激戦を経て邪視に取り憑かれたジジの“解放”が物語の主軸となります。
ホラー・バトル要素は残しつつも、物語はキャラクター同士の関係性にフォーカスした、静かで濃密な心理戦的展開へと転じます。
舞台はモモの家。
ジジは依然として「邪視」に取り憑かれており、彼の身体は水をかぶると邪視が表出し、お湯で元に戻るという不安定な状態にあります。
この奇妙な状態を逆手に取り、モモの祖母・星子の監督のもと、モモ、オカルン、愛羅が見張りをしながら共同生活を始めるという展開に。
“共同生活”と聞くと穏やかに聞こえるかもしれませんが、そこには常に「邪視の再発」の危険が付きまとっており、一触即発の緊張感が張り詰めています。
この巻の大きな魅力のひとつは、星子の存在感です。
モモの祖母にして、霊媒師としての高い霊力を持つ彼女は、これまでも何度か登場していましたが、ここで本格的に“祓い屋”としての実力が発揮されます。
星子のキャラクターは、優しさと厳しさが同居する“昭和のばあちゃん”のような雰囲気を持ちつつ、確かな力と経験に裏打ちされた圧倒的安心感を与えてくれます。
「ジジを祓う」ために始まる儀式の準備は、バトルとは異なる“静かな戦い”です。
それぞれのキャラクターが、ジジのことをどう思っているのか、なぜここまでして救おうとするのか、その感情の交差がセリフや仕草、間の描写を通して丁寧に描かれ、読者に深く響いてきます。
特に、ジジ自身の葛藤と、自分が誰かに迷惑をかけているという罪悪感は、感情移入せずにはいられない切実さを持っています。
中盤からは、ついに星子による「お祓い儀式」が開始されます。
この儀式シーンは、バトルとは違う意味での緊迫感に満ちており、言葉と術式を重ねていく描写にリアリティがあります。
さらに、邪視の抵抗も激しく、ジジの身体を通じて発せられる叫びや暴走は、怪異が“自我”を持っていることを強く印象付けるポイントです。
儀式の過程では、ジジの過去の記憶、邪視のルーツ、鬼頭一族の歴史など、過去と現在をつなぐ因果関係が徐々に明かされていきます。
この構成により、ただの除霊ではなく、過去と向き合い、乗り越えるための“和解”として描かれる点が秀逸です。
バトルだけでは描き切れない“怪異の背景”を、心理描写でしっかり描いてくれるのが『ダンダダン』の真骨頂と言えるでしょう。
ラストにかけて、祓いが終盤に差し掛かると、ジジの中の邪視が見せる「本当の姿」も登場。
読者にとっては驚きと哀しみが交錯する展開であり、この怪異の物語がただの悪役では終わらないことを示してくれます。
同時に、ジジというキャラクターが“モブ”ではなく、物語の中核を担う一員に成長した瞬間でもあります。
総じて第7巻は、「祓う」という行為を通じて、人の業、絆、そして再生を描く感情のリセット巻とも言える一冊です。
派手なアクションは少ないものの、心に深く刺さる物語構成とキャラ描写の精度は本作の中でも随一。
そして、新たなフェーズへの準備を静かに、しかし確実に整える重要な転換点となっています。
8巻:音楽室の亡霊とオカルンの覚醒
『ダンダダン』第8巻では、物語が再びアクションとホラーの融合へとギアチェンジし、オカルン自身の成長と変化が大きく描かれます。
この巻では、邪視との戦いを経て“無力さ”を痛感したオカルンが、自らの限界を突破するための修行に挑むことになります。
導き手となるのは、あのターボババア。
オカルンと愛羅(アイラ)は、ターボババアによって深夜の学校へと呼び出されます。
その目的は、音楽室に出没する“作曲家の亡霊”たちとの戦いを通じて、新たな霊力と戦闘スキルを会得すること。
この設定だけで、すでに不気味さと期待が同時に高まる構成になっており、学校の音楽室という“定番ホラースポット”が舞台となることで、空気感が一気に緊張感を帯びていきます。
登場する亡霊たちは、かつて音楽にすべてを捧げたものの報われなかった作曲家たち。
彼らは肖像画から飛び出して襲いかかるなど、ビジュアル的にも非常にインパクトがあり、これまで以上に“和風ホラー”と“欧風怪奇”の融合が際立つ演出となっています。
戦闘シーンでは、オカルンが状況を冷静に分析しながらも、感情で突っ走る一面も見せるなど、内面の葛藤が描かれます。
一方、アイラはサポート役としてだけでなく、オカルンとの関係性を深める“対等な戦友”としての存在感を強めており、セリフの端々からも絆の強まりが感じられます。
また、バトルの中でターボババアが出す“ヒント”が、単なる攻略の手がかりにとどまらず、霊的成長のための気づきである点も重要です。
読者は、単にパワーアップイベントとしてではなく、オカルンの精神的成長のステップとしてこの一連の修行を追うことになります。
亡霊たちとの戦いを通じて、オカルンはついに新たな力に目覚め、邪視に再戦するための“覚悟”を決めるに至ります。
この覚醒は、彼の中にあった“守られる存在”から“守る存在”への変化を明確に示すものであり、読者にとっては非常にエモーショナルなターニングポイントです。
同時に、アイラとの信頼関係もより確かなものとなり、登場人物たちの結びつきが一層強固になっていきます。
また、この巻のもう一つの重要要素として、邪視へのリベンジマッチの布石が丁寧に敷かれている点が挙げられます。
亡霊たちとの戦いを制したオカルンは、邪視に対して「今度は負けない」と明確に意思を表明。
その言葉には、単なる戦力強化だけでなく、過去の自分との決別という意味も込められており、キャラクターとしての成長を強く実感できる瞬間となっています。
また、この巻では日常パートもしっかりと描かれており、モモやジジとのやりとりの中で、“普通の高校生としての顔”も再び取り戻していく描写が心地よいアクセントとなっています。
テンションの高低差が大きく、それが物語全体の厚みに繋がっているのは『ダンダダン』ならでは。
ジャンプ+連載作品としての強みが遺憾なく発揮されています。
総じて第8巻は、オカルンが主人公として本格的に“覚醒”する記念すべき巻です。
恐怖と成長、笑いと絆が複雑に絡み合い、キャラクターと読者が一緒に“先へ進む覚悟”を固める構成になっています。
物語の中盤を彩るこの重要なエピソードは、オカルンファン必読の1冊です。
9巻:巨大ロボ戦!?綾瀬家の大仏変形バトル
『ダンダダン』第9巻は、それまでの流れを大きく変える規格外の“巨大ロボ”展開が登場する、シリーズ屈指のインパクト巻です。
ホラーやオカルト、霊的バトルに加えて、まさかのロボ要素が盛り込まれるこの巻では、ジャンルの枠を超えた“ダンダダンらしさ”が最大限に炸裂します。
舞台は綾瀬家――そこに突如襲来した怪獣を迎え撃つ、かつてない戦いが描かれます。
発端は、オカルンが怪獣に対抗するため、自宅の“ナノスキン”を巨大ロボットに変形させるというアイデアを思いつく場面。
ただし、問題はその“イメージ”の具現化がうまくできないこと。
そこで現れたのが、モモのクラスメイトであり“エロ助”の異名を持つ、坂田金太です。
彼の妄想力によって完成したロボは、なんと巨大な大仏型というぶっ飛んだデザイン。
この設定だけでギャグになりそうなところを、しっかりと“燃えるバトル”に落とし込んでくるのが本作の真骨頂です。
オカルンとモモが搭乗し、ロボットを操作する様子はまさにロボットアニメのオマージュ。
怪獣 vs 大仏型ロボという異色の対決は、絵面のインパクトだけでなく、動きや展開の“熱さ”でも魅せてくれます。
しかも、ただのバトルでは終わらず、坂田のイメージが暴走し、ロボットがエロ要素を含んだギミックを搭載してしまうなど、随所に笑える演出も健在。
ここでもまた『ダンダダン』らしい、真剣とギャグの絶妙なバランスが読者を飽きさせません。
このギャップの妙こそ、ジャンプ+屈指の人気作品である理由のひとつです。
一方で、怪獣の正体や動機も物語の鍵を握る要素として描かれます。
単なる破壊のための存在ではなく、外宇宙から来た存在であり、セルポ星人との関係性も匂わせるなど、SF的な展開の布石が打たれていきます。
こうした設定の掘り下げが、次巻以降の物語へと確実につながる伏線となっており、バトルの裏にある“物語の深層”も感じさせる構成になっています。
また、登場キャラクターたちの“ノリの良さ”も本巻の魅力の一つです。
戦いの最中にもツッコミが飛び交い、特にモモと金太のやり取りは、青春ドラマのようなテンポとギャグセンスが光ります。
重くなりがちな設定や展開を、キャラクターのユーモアや個性で中和していくセンスの高さは、作者・龍幸伸先生の持ち味です。
終盤では、バトルを経たモモとオカルンの関係にも微妙な変化が生まれます。
互いを支え合う存在であることが明確になる一方で、まだはっきりと言葉にできない感情の揺れが漂い、ラブコメとしての側面も健在。
「戦いながら、恋をしている」――そんな独特の感情の交錯が読者の胸を打ちます。
総じて第9巻は、ジャンルを超えた“お祭り感”満載の一冊。
巨大ロボット×宇宙怪獣×オカルト青春という、普通なら混ざり合わない要素を、完全に自分の世界観に引き込んで融合させているのが本作のすごさです。
笑って、驚いて、燃えて、少し切なくなる。
そんな“ジェットコースター漫画”としての魅力が詰まった、読後感爽快な巻です。
10巻:バモラの登場と口裂け女との新たな脅威
『ダンダダン』第10巻では、新キャラクター“バモラ”の本格参戦と、都市伝説系怪異「口裂け女」との戦いが展開され、物語は再び“怪異ホラー”の路線へと大きく舵を切ります。
前巻の巨大ロボバトルの余韻を残しつつも、ダンダダンらしい不気味さとテンポの良さが戻ってくる、いわば“再加速”の巻です。
舞台は再び学校、そしてその周辺の廃墟へ。
本巻の冒頭では、異星人であるバモラが「怪獣少女」として地球での生活を始めるシーンが描かれます。
彼女の天然かつ無垢な言動と、どこか異質な存在感は、新たな空気感を作品にもたらし、モモたちとの絡みも次第に面白さを増していきます。
そんな彼女を伴い、モモは通学路で近道の廃墟へと足を踏み入れるのですが、ここで突如出現するのが“口裂け女”です。
「私、キレイ?」という不気味な問いかけとともに現れるその姿は、読者の記憶に深く残る都市伝説の王道怪異。
本作の口裂け女は、その設定を現代的にアップデートしつつ、視覚的・心理的にも強烈なインパクトを持っています。
バモラとモモの2人が初めて直面するこの怪異は、単なる襲撃ではなく、“執着”という人間的な情念に根ざした恐怖として描かれており、戦慄を誘います。
序盤は軽い日常パートもありながら、一転して廃墟での閉鎖空間ホラーへ突入する展開は、読者に緊張のメリハリを強く印象づけます。
また、口裂け女の呪いは、“10時以降部屋を出ると狙われる”という形でモモとバモラに課せられ、時間制限型ホラーというスリリングな要素が加わります。
この構図はまるでサバイバルホラーのようで、視覚的にもテンポ的にも緊迫感のある描写が続きます。
一方、オカルンや他の仲間たちは、学校周辺で起きている別の“異変”に遭遇し、今までにないタイプの宇宙人と接触します。
このエピソードでは、怪異と宇宙の因果がより深く交錯し始めており、“異界の脅威”がいよいよ現実世界に本格侵食してきていることが明らかになります。
つまり、本巻はホラーとSFの両路線で物語が同時進行しており、そのスリルと情報量の多さが読みごたえへと直結しているのです。
また、本巻の見どころのひとつが、バモラとモモの関係性の進化です。
まったく異なる背景を持つ2人が、互いに信頼を築きながら怪異に挑む姿は、友情の萌芽と成長を丁寧に描いた青春ドラマとしても秀逸です。
加えて、モモのオカルンへの想いが怪異に“利用される”描写も登場し、恋心の複雑さと怪異の不気味さが絶妙に交差する場面も印象的です。
終盤では、口裂け女との本格的な対決が始まり、モモたちの連携とバモラの力が鍵となる展開へ。
さらに、怪異だけでなく“記憶”や“感情”にも干渉してくる存在の怖さが描かれ、読者にとっても「自分だったら」と想像させる没入感を与えてくれます。
バトル、ホラー、ドラマ、どれも高密度でバランスよく展開されるため、“満足度の高い1冊”として仕上がっています。
総じて第10巻は、怪異ホラーとSFの交差点に立ち、新たな恐怖と人間模様を提示する巻です。
バモラという新星の存在感が強烈に光り、モモとの関係、そして口裂け女との戦いを通じて、“絆”が何よりも武器になることを証明してくれる物語。
物語の核心へと向かう、その“入口”とも言える濃密なエピソード群を、ぜひ堪能してください。
11巻:外宇宙の襲撃とセルポ星人の真意
『ダンダダン』第11巻では、ついに“外宇宙”からの脅威が本格的に描かれ、物語のスケールはさらに拡大。
都市伝説や日本の怪異をベースにしていた物語は、いよいよ“地球外からの侵略”というSF路線に踏み込み、シリーズの新たなステージへと突入します。
そしてそのカギを握るのが、かねてから登場していた“セルポ星人”。
本巻ではまず、突如として地球を襲う未知の宇宙人たちとの戦闘が勃発。
彼らは無差別に破壊活動を繰り広げるのではなく、モモたちをピンポイントで狙うような行動を見せるため、背後にある意図や因縁が感じられます。
そして、その戦闘の中で助け舟を出したのが、意外にもセルポ星人です。
ここでセルポ星人が語ったのは衝撃的な事実でした。
なんと、今回襲ってきた宇宙人たちは、セルポ星人から奪った技術データを元にしてモモたちを攻撃しているというのです。
つまり、モモたちは自らの力や立場ゆえに巻き込まれたのではなく、宇宙スケールでの勢力争いの「標的」として認識されていたという構図になります。
これは、物語における危機感と緊張感を一気に引き上げる要素であり、戦いの意味が“地球を守る”という規模にまで達したことを意味します。
一方、モモたちは一時的に身を潜めるため、それぞれの家に帰りますが、安息の場であるはずの自宅ですら、もはや安全ではなくなっているという現実が襲いかかります。
中でも印象的なのが、モモの祖母・星子が負傷し、仲間たちが看病される姿。
守るべき存在が傷ついていく過程は、モモたちにとっても大きな精神的プレッシャーとなり、ただ戦うだけではなく「何のために戦うのか」が問われていくようになります。
また、セルポ星人のキャラクターも、本巻で一段と魅力を増します。
当初は何を考えているのか分からない宇宙人という印象でしたが、モモたちと対話し、共闘の姿勢を見せることで、少しずつ“味方”としての立場が明確になっていきます。
その中で描かれるユーモラスな仕草や、不器用ながら人類を守ろうとする姿勢には、“異なる種族間の信頼構築”というテーマが見え隠れしており、読み応えがあります。
終盤では、モモが謎の怪異「カシマレイコ」に追われるという、再びホラー要素の強い展開が差し込まれます。
SFとホラーが同時並行で進むというダンダダン特有の構成により、読者は一息つく暇もなく物語に引き込まれていきます。
この「カシマレイコ」も都市伝説をベースにした怪異でありながら、宇宙的存在とのリンクがあるかのような雰囲気を持っており、次巻への大きな伏線ともなります。
本巻のラストでは、モモとセルポ星人が、敵の本拠地へと踏み込む覚悟を決める展開へ。
これは、単なる「防戦」ではなく、“逆襲”への布石であり、物語全体が“侵略を止める戦い”にシフトしていく重要な転換点です。
そして読者は、地球を舞台にした幽霊と宇宙のクロスオーバーという、前代未聞のストーリー展開をさらに楽しめることになります。
総じて第11巻は、“地球規模の戦い”のプロローグでありながら、キャラクターの内面、SFと怪異の融合、人間関係の深化が詰め込まれた濃密な巻です。
シリーズ後半への大きなうねりを感じさせるこの巻は、『ダンダダン』が単なるジャンル漫画ではないということを改めて実感させてくれる、物語的にも構造的にも重要な転換点となっています。
12巻:幽体離脱と戦いの予感、仲間との連携強化
『ダンダダン』第12巻では、物語が“全面戦争”へと向かう準備段階として、主要キャラクターたちの成長と連携が丁寧に描かれていきます。
中でも中心に据えられるのが、オカルンの幽体離脱という驚きの展開。
意識だけが抜け出し、肉体と分離したオカルンは、北海道にいるモモの祖母・星子のもとへと飛びます。
この幽体離脱は、ただのギャグ要素に留まらず、「心」と「体」、「記憶」と「本能」が分離された状態での戦い方というテーマにもつながっていきます。
星子との再会シーンでは、彼女がオカルンに対して語る霊的理論や戦いの心得が、今後の大規模戦における戦術面での基礎となる要素として機能。
同時に、“自分の体に戻る方法”を探す旅としての側面もあり、彼の内面の成長が強く描かれていきます。
一方その頃、地上ではモモ、ジジ、アイラ、バモラといった仲間たちが、宇宙人の再襲撃に備えた連携の強化訓練を開始。
この訓練パートは単なる準備描写にとどまらず、各キャラクターの役割や能力の再確認を兼ねた貴重なエピソードです。
特に、ジジとバモラのコンビは徐々に実戦的な息の合った動きを見せ始めており、これまでの“補欠的”な立ち位置からの脱却が明確になります。
また、この巻でのモモは、リーダーシップを発揮するだけでなく、仲間たちの気持ちを察し、支える「柱」としての存在感を強めています。
その姿は、もはや“ヒロイン”という枠を超え、物語を率いるもう一人の主人公として機能しています。
こうしたバランス感覚は、男性主人公が中心に置かれがちなバトル漫画において異彩を放っており、多くの読者に共感と憧れを与えている要因となっています。
そして、迎えた「襲来予測日」。
満を持して市街地に戻った一行を待っていたのは、すでに始まっていた宇宙人の侵攻でした。
建物が破壊され、街がパニックに包まれる中、モモたちは各地で分断されながらも懸命に応戦。
各自の成長が戦いの中で“答え”として示されていくのがこの巻の大きな見どころです。
中でも注目すべきは、モモがセルポ星人と共に“ゲート”へ向かう決断を下すシーン。
これは敵の本体が地球に降り立つのを阻止するための先制行動であり、自ら“矢”となって飛び込む勇気と覚悟が伝わる名場面です。
それは同時に、守る者としての強さと、戦いの先にある“終わり”を見据える冷静さを持ち合わせていることの証でもあります。
ビジュアル面でも、戦闘中の街の描写、オカルンの幽体状態の空間表現、そしてゲートに向かうモモの後ろ姿など、印象的なコマが連続し、漫画としての演出力も高い巻となっています。
物語の中で“嵐の前の嵐”とでもいうべき、壮絶な序章をこれほどまでに濃密に描くことで、次巻への期待値は天井知らずです。
総じて第12巻は、仲間たちが“チーム”として真に機能し始める瞬間を描いた、熱くて切ない覚醒の巻。
そして、それぞれが自分の弱さを乗り越え、戦う意味を掴み始める“精神的成長のクライマックス”でもあります。
静から動へ――。『ダンダダン』が再び世界を震わせる準備が整ったことを、読者は強く感じることでしょう。
13巻:バモラの過去と侵略の真相
『ダンダダン』第13巻は、これまで謎に包まれていたバモラの出自と、宇宙からの侵略の核心に迫る衝撃の展開が連続します。
明らかになるのは、バモラが単なる迷い込んだ宇宙人ではなく、“母星からの使命を持つ戦士”だったという事実。
モモたち地球人の側に立って戦っていた彼女が、なぜ自らの種族を裏切ったのか――その理由と覚悟が、この巻で克明に描かれます。
物語の始まりは、モモたちがセルポ星人と共に敵のゲートを調査する場面から。
その過程でバモラの潜在記憶が刺激され、彼女の母星「トカチュ星」の記憶が鮮烈に蘇るという衝撃的な展開へ。
回想パートでは、トカチュ星が強大な軍事国家だったこと、バモラがその中でエリート兵士として育てられたこと、そして「侵略者としての訓練」を受けていたことが描かれます。
しかし、バモラは任務の過程で“感情”というものに触れてしまい、それが命令よりも大切な“意思”を持つきっかけとなったのです。
それが地球への派遣中、モモたちとの出会いに繋がり、戦士ではなく“仲間”として生きる道を選んだという背景が明かされます。
この描写はバモラというキャラを一気に深め、異星人でありながら最も“人間らしい心”を持った存在として際立たせる構成です。
一方で、トカチュ星側の“侵略計画”は着々と進行しており、バモラ抹殺を目的とする刺客が地球に現れます。
その刺客・ズマとの遭遇は、バモラにとって“過去との決別”と“戦士としての覚悟”を問う戦いでもあります。
バトルシーンでは、バモラの身体能力と霊力、そしてモモたちのサポートによるコンビネーションが最大限に活かされ、これまでにない迫力と熱量のある戦闘が繰り広げられます。
また、この巻ではバモラとモモの会話が大きな見どころです。
モモはバモラに対し、「裏切ったんじゃなくて、選んだんだ」と語りかけ、バモラの心の葛藤を静かに溶かしていきます。
このやり取りが、“血”や“種族”ではなく“意志”でつながる関係性の象徴であり、本作の大きなテーマ「他者との共闘」の真髄でもあります。
ズマとの戦いの終盤、バモラは再び自身の力を解放し、“覚醒形態”とも言える変貌を遂げるのですが、その姿は美しくも恐ろしく、彼女の持つ“破壊と慈愛”の二面性が際立ちます。
ズマもまた、任務に忠実なだけでなく、自らの在り方に疑問を持っていたことが仄めかされ、敵対しながらも“分かり合える可能性”を感じさせる構図が印象的です。
最後には、戦いを終えたバモラが仲間たちに対して「私はもう帰らない。ここが私の居場所」と語り、完全に“チーム・ダンダダン”の一員として受け入れられる姿が感動を呼びます。
バモラという存在が“外から来たキャラ”でありながら、作品の“中心人物”として描かれるこの巻の構成は見事です。
総じて第13巻は、バモラの内面と過去に焦点を当て、宇宙スケールの侵略計画と個人の選択を描く、感情とアクションの融合巻。
「どこから来たか」ではなく、「今、誰といるか」が問われるこの巻は、シリーズ屈指のキャラ回であり、読者に深い余韻を残す一冊です。
14巻:約束の火曜日とタコ型侵略者との激突
『ダンダダン』第14巻では、ついに迫り来る“約束の火曜日”が訪れ、物語はいよいよ決戦のステージへ突入します。
この火曜日とは、かつてモモがセルポ星人に「再び来る」と言われていた期日。
予告通りその日、地球に現れたのはタコ型の巨大宇宙侵略者でした。
これまで不気味にその存在感を漂わせてきた“火曜日の脅威”が、ついに現実のものとなり、街は瞬く間に戦場へと変貌します。
本巻のテーマは「迎え撃つ覚悟」と「守るための決断」。
そして、各キャラの“今できる最大限の力”が発揮される、アベンジャーズ的集結回でもあります。
侵略者は、タコのような形状をしていながら、多数の目と腕を持ち、あらゆる方向から攻撃を仕掛けてくる異形の存在。
その強さは、これまで登場した怪異や宇宙人を凌駕し、通常兵器すら効かない超重装甲と瞬間移動能力を併せ持っています。
この未知の敵に対し、モモたちは一致団結し、一人ひとりが“自分にしかできない役割”を果たしていくのです。
特に注目したいのは、オカルンの戦術的進化。
これまで力任せな戦い方が目立っていた彼ですが、この巻では敵の挙動を読み、罠を仕掛け、仲間と連携を取ることで、完全に“チーム戦の司令塔”として活躍するようになります。
一方のモモも、超能力のコントロールが一段階進化し、精神干渉系の攻撃に対抗できる“バリア的能力”を発現。
その姿は、もはや“普通の女子高生”とは言えない、戦士としての風格すら漂わせています。
バモラ、ジジ、愛羅らのサイドでは、それぞれの成長した戦闘スタイルが披露され、もはや誰も“足手まとい”ではないという熱い展開に。
特にバモラの“空間操作”による防御と攻撃の両立は、タコ型宇宙人の空間転移能力と対等に渡り合うことができる唯一の技であり、彼女の存在がこの戦いの勝敗を大きく左右することになります。
戦闘シーンの密度はこれまで以上で、ページをめくるたびに異なる構図・技・連携プレイが展開され、読者を一瞬たりとも飽きさせません。
加えて、戦いの合間にはモモとオカルンの恋愛的距離感が自然に縮まっており、命懸けの戦いの中に芽生える“静かな感情”が、物語に余韻と奥行きを与えています。
そして、クライマックスでは驚愕の事実が明らかに。
このタコ型侵略者たちは単独の意志ではなく、“集合意識”として銀河規模で動いている種族であることが判明します。
彼らの目的は地球侵略ではなく、「モモたちの中にある“ある存在”」を排除することである可能性が示唆され、物語はさらに深層へと踏み込んでいきます。
巻末では、モモが見た“火曜日の予知夢”の内容が回収され始め、この戦いが序章に過ぎないことが暗示されて幕を閉じます。
読者は、この戦いが終わったとしても、さらに強大な何かが控えているという予感に震えることになるでしょう。
総じて第14巻は、シリーズの“戦闘演出の頂点”とも言える圧巻のバトル巻。
これまで積み上げてきたキャラの関係性、成長、能力が一斉に花開き、読者が本作に抱く“期待”にすべて応えるような内容となっています。
今後への伏線もふんだんに含まれたこの巻は、絶対に読み逃せない、シリーズ中核のターニングポイントです。
15巻:歴史文化研究部始動と新たな謎の教師
『ダンダダン』第15巻では、激闘を経て一時の平穏を迎えたモモたちの新たな日常と、その中に忍び寄る不穏な“学校の異変”が物語の軸となります。
舞台は再び日常の中心――高校。
しかし、そこで始まるのはただの学園生活ではなく、“歴史文化研究部”という名の怪異対策組織の結成と、謎めいた新任教師の登場による物語の転換です。
冒頭では、戦いによって深まった絆を形にするように、モモ・オカルン・ジジ・愛羅・バモラが一堂に会し、学校公認の部活動として歴史文化研究部(通称:レキブン)を発足。
その目的は「表向きは歴史研究、裏では怪異調査および討伐」。
この二重構造が、学園ドラマと超常バトルを融合させるステージとして機能していきます。
部活としての活動は一見和やかで、キャラ同士の掛け合いもコミカルですが、その裏では学校内での“怪異の頻出”が静かに進行しており、緊張の糸は常に張り詰めています。
校内に貼られた意味不明な落書き、誰もいないはずの廊下から聞こえる笑い声、封鎖された美術準備室。
そうした異変にモモたちが目を向け始めた矢先に現れたのが、新任教師・志摩礼一郎です。
志摩は、見た目はごく普通の中年男性ですが、異様なほどモモたちに関心を示し、彼らの行動を逐一監視するようなそぶりを見せます。
特に、モモとオカルンに対する目線には、敵意ではなく“探るような含み”があり、その正体や目的が読者の興味を大いに引き立てます。
しかも彼の周囲では、小動物が怯えたり、気温が異様に下がったりと、明らかに「人外」の気配が漂っているのです。
物語中盤では、部員たちが校内に仕掛けた“霊力探知装置”に反応が出始め、夜の学校を舞台にした調査がスタート。
ここで描かれるのは、“日常の場に潜む怪異”というホラー演出の王道。
電気のつかない廊下、ひとりでに動く備品、突然鳴り出すチャイム。
そんな怪異の中、ジジと愛羅のペアが遭遇するのが、首だけの生徒の霊。
この戦闘シーンでは、二人の連携と成長が鮮明に描かれ、仲間としての信頼関係が一層深まっていきます。
また、バモラも単独で“別の気配”を追跡し、そこで遭遇するのが志摩が操っていたらしき“幽界からの使者”。
戦闘の中で、バモラは敵の術式により記憶の一部を一時的に封印され、“自己喪失”という新たな試練に直面します。
一方、モモとオカルンは、志摩の動きを追う中で“地下倉庫”にたどり着きます。
そこには大量の古文書と封印札、そして不可解な図形が描かれた石版があり、この学校が何らかの「結界」である可能性が浮上してきます。
志摩の正体はまだ明かされないものの、学校そのものが異界とつながる拠点であるという伏線が張られ、物語の舞台は急速に深層へと移行していきます。
この巻の大きな魅力は、戦いと調査のバランス。
緩やかな学園パートと、次第に深まる怪異の影が絶妙に交錯し、“学園ダークファンタジー”としての魅力が最大化されていきます。
そして、歴史文化研究部という場が、単なる活動拠点ではなく、“絆”と“覚悟”を確認し合う場として描かれるのも感動的です。
総じて第15巻は、戦いの次のステージへ向けた「情報戦」「心理戦」が幕を開ける転換巻です。
新たな日常、新たな敵、新たな謎――。
すべてが少しずつ“異界”へとずれ始めていく予感に満ちたこの巻は、次の大爆発への静かな助走として機能する、要注目の一冊です。
16巻:小箱の中の世界と金の玉を巡る冒険
『ダンダダン』第16巻では、物語は再び大胆なギアチェンジを迎え、空間を超越した異世界冒険譚へとシフトします。
中心となるのは、謎の“箱”に吸い込まれたモモたちが迷い込む、異空間「小箱の世界」。
現実とは時間軸も物理法則も異なる、奇怪で不条理な世界で繰り広げられる冒険は、まるで民俗学×ホラー×少年漫画が融合した異色の一冊です。
物語は、モモたちが調査中に発見した封印された箱を開けてしまうことで始まります。
箱の内部に吸い込まれたメンバーは、目を覚ますとそこは街が上下逆さまに浮かび、人々が“面”をかぶって無言で徘徊する異様な空間。
この空間は「視えざる神の試練場」と呼ばれ、かつて強大な力を封じるために人知れず作られた霊的構造体だったのです。
この巻の中心ギミックは、“金の玉”と呼ばれる謎の霊具。
それを手に入れることがこの空間からの脱出条件であると判明し、モモたちは探索を開始。
ただし、この世界では「名前を呼んではいけない」、「振り返ってはいけない」など、厳格なルールが存在し、それを破った瞬間、異形の存在に襲われるという“ルール型ホラー”が展開されます。
この設定により、読者は常に緊張感を持ってページをめくることになり、まるでホラーゲームをプレイしているかのような臨場感を味わえます。
バトルよりも「知恵と勇気」が問われるこの冒険は、モモたちの精神的な強さと仲間との信頼が真価を発揮する舞台となります。
中でも印象的なのが、“偽のオカルン”に惑わされるモモのエピソード。
この幻影は、彼女の深層心理に根差した存在であり、「もしも彼がもう元に戻らなかったら…」という恐怖と罪悪感が具現化したものでした。
しかし、モモは過去の経験と仲間の声を支えに、それを振り払い、自分自身の感情と向き合う強さを示します。
この描写により、モモの精神的成熟が明確になり、ただの超能力者ではなく、チームの精神的支柱であることが強調されます。
一方、バモラはこの空間で「トカチュ星の過去の記憶」を垣間見ることになります。
この回想が語るのは、彼女がかつて守れなかった仲間たちの物語。
バモラはここで再び“選択”を迫られ、「今度こそ守る」と決意することで、自らの力をさらに進化させます。
終盤、モモたちはついに“金の玉”を発見しますが、そこに待ち受けていたのは箱の主であり、この空間を支配する異形の神格存在。
圧倒的な力と支配性を持つこの敵に対し、モモたちは連携と“名前を呼ぶ勇気”によって対抗。
この行動がルール違反でありながら、“感情の力こそが霊的存在を打ち破る”という逆転演出につながっていきます。
そして脱出の瞬間、モモはある“言葉”を聞きます。
「次に開かれるのは“本物の箱”」――この意味深なメッセージが残され、物語は新たな局面へ。
総じて第16巻は、異世界系ホラー×精神の冒険という『ダンダダン』らしい新機軸に満ちた巻。
視覚的インパクト、心理的緊張、キャラの成長、すべてが高水準で融合した一冊であり、読後には“箱”という概念が読者の心にも残ることでしょう。
本作の持つ“自由で緻密な発想力”が炸裂した、まさに必読のエピソードです。
17巻:ズマとの共闘と小箱脱出ミッション
『ダンダダン』第17巻では、モモたちが迷い込んだ“小箱の世界”からの脱出編がクライマックスへと突入します。
そして、その脱出の鍵を握るのが、かつて敵対した宇宙戦士・ズマとの意外な共闘。
かつての宿敵と手を取り合う“共闘のドラマ”と、“脱出不可能”とされた空間からの突破劇が並行して描かれ、シリーズ屈指の戦略性と熱量を誇る一冊となっています。
前巻での戦いを経て、モモたちは“金の玉”を手にするも、それは単なる鍵ではなく、空間の主を封印する“蓋”そのものであると判明。
つまり、完全脱出のためにはこの玉を再び使って、空間そのものを閉じなければならない――そのためには、異形の神格存在と正面から対峙し、封印を施す必要があるのです。
ここで現れるのがズマ。
彼は本来、バモラと敵対していた存在ですが、この空間に閉じ込められたことにより、「生き延びるために協力せざるを得ない」という状況に置かれ、物語は“利害一致型の共闘”へと転がっていきます。
この展開はまさに王道ながらも、ズマの持つプライドや種族間の確執が描かれることで、ドラマ性が深まります。
ズマは戦術に長けたクールな戦士ですが、モモたちの“信頼で繋がる戦い方”に次第に感化されていきます。
特に、バモラとズマが一時的に息を合わせて戦うシーンでは、旧友のような空気すら漂い、読者に胸熱な感情を呼び起こします。
この小箱脱出ミッションでは、物理的な戦闘だけでなく、“空間の理”に対する理解と活用が求められます。
ズマが提示するのは、「空間のひずみ点を利用して出入口を発生させる」という理論戦。
一方、モモやオカルンたちは、それを実行するための時間稼ぎ・囮・集中攻撃といった連携プレイで支えるという、チームバトルの真骨頂が堪能できます。
中盤では、この空間を支配する存在が“言葉と記憶”を武器にしてくる特殊な攻撃を仕掛けてきます。
過去のトラウマや、心の隙を突くこの戦法は、まるで精神的ホラーのような緊張感を生み出します。
しかし、ここでも力を発揮するのが、仲間同士の「名前を呼ぶ」行為。
この呼びかけが、存在の揺らぎを確定させ、実体を引き戻すという設定が絶妙に作用し、バトルに感情の重みが加わります。
クライマックスでは、ズマが“囮”として最前線に立ち、モモたちに脱出口の発動を託す展開に。
この決断は、彼が「信じる」ということを初めて選んだ瞬間であり、ズマというキャラが真の意味で“変化”を迎えた象徴でもあります。
そして、モモが金の玉を掲げて放つ封印の言葉とともに、空間は崩壊し、全員が現実世界へと帰還。
ただし、ズマはギリギリで脱出できたものの、身体の一部に空間の因子が残り、今後の伏線を残したまま物語は幕を閉じます。
総じて第17巻は、敵との共闘、空間からの脱出、そして仲間との絆という、王道バトル漫画の“理想的三要素”が凝縮された巻です。
スリルと知恵、戦術と感情が絶妙なバランスで絡み合い、読後感はまるで壮大な長編映画を見終えたような満足度。
本作の物語は、いよいよ“真の戦い”へと向かい始めます。
全体の感想:ジャンルを超えた傑作、10年後も語られる作品へ
『ダンダダン』は、単なるバトル漫画、ホラー漫画、SF漫画の枠を超えたジャンルクロス型の革新的作品です。
第1巻から最新17巻までを通じて、キャラの成長、怪異と宇宙の融合、そして友情や恋愛といった人間模様が一貫して描かれ、シリーズとしての完成度は非常に高いといえます。
王道でありながら、常に意表を突く展開、唯一無二のビジュアル、セリフのテンポの良さ――すべてが“面白さ”に直結しています。
特筆すべきは、緩急のつけ方の巧みさです。
激しいバトルの直後に心温まる日常があり、不気味な怪異の合間にギャグや青春が挿入される。
読者は常に刺激を受けながらも、キャラクターたちと共に“成長”している感覚を持てる点が大きな魅力です。
“熱くて怖くて笑える”という稀有なバランス。
このバランスを保ちながら、物語のテーマや世界観を崩さずに進化し続ける『ダンダダン』は、今後10年語られる新たな王道漫画になることは間違いありません。
読者の反応まとめ:SNSでも話題沸騰!口コミが広げた人気
- 「ジャンプ+の覇権漫画」として定期的にトレンド入り。
- 「ジャンルのごった煮なのにまとまってるのすごすぎる」
- 「モモとオカルンの距離感が絶妙。恋愛だけど恋愛だけじゃない」
- 「アクションシーンの構図が映画みたいで鳥肌立つ」
- 「ホラーだけど怖すぎず、ギャグとの緩急でちょうどいい」
口コミがきっかけで読み始める人が多く、“一度読んだら止まらない”という声が多数。
海外でも人気は高く、英語・スペイン語・韓国語などでの熱いレビューが相次いでいます。
まさに、読者に愛され、共有されることで加速した“令和の口コミヒット作”です。
アニメ化最新情報(2025年5月時点)
2025年5月現在、TVアニメ『ダンダダン』は2025年10月放送予定で進行中です。
制作はMAPPA・サイエンスSARUに続く新鋭スタジオ「NAZ」が担当し、圧倒的な作画とCG演出の融合が期待されています。
- 監督:古橋一浩(『モブサイコ100』『るろうに剣心 追憶編』)
- シリーズ構成:瀬古浩司
- キャラクターデザイン:中村直人
- オカルン役:花江夏樹(予想/未公式)
- 綾瀬桃役:早見沙織(予想/未公式)
公式ビジュアル第1弾では、オカルンと桃が背中合わせで佇む構図が描かれ、原作ファンからは「再現度が高い」「動いてる姿が早く見たい」と大きな話題に。
さらに、海外向けの同時配信も確定しており、NetflixやCrunchyrollでの配信が予定されています。
放送開始に向け、2025年夏にはPV第2弾や声優発表、イベントなども予定されており、今年後半は“ダンダダン旋風”が吹き荒れることになりそうです。
アニメ化によって、『ダンダダン』という作品がさらに多くの層に広がり、新たな読者やファンを生むきっかけとなるでしょう。
- 『ダンダダン』全巻のあらすじと感想を完全網羅
- ホラー・SF・バトル・恋愛が融合した唯一無二の世界観
- モモとオカルンの成長と絆に注目
- 敵との共闘や異空間脱出など毎巻見どころ満載
- ジャンプ+屈指の人気作として読者評価も高い
- アニメは2025年10月より放送開始予定
- 制作はスタジオNAZ、豪華スタッフ陣が集結
- 今から読んでも追いつける!次世代の定番作品
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