「おじさんが猫に転生するアニメがあるらしい」──そんな噂を耳にしたのは、2024年冬アニメの編成表を眺めていた頃だった。
しかし、放送開始からほどなくして、僕のタイムラインには別の言葉が流れ始めることになる。「気持ち悪い」「無理だった」「なんでこれOK出たの?」──称賛ではなく、拒否反応にも近い声たちだ。
僕は15年以上、アニメ批評と脚本研究の現場で作品を追いかけてきたけれど、
一つの深夜アニメが、ここまで「生理的な違和感」をめぐって議論を呼ぶケースはそう多くない。
『猫に転生したおじさん』は、ただの“異世界転生の派生ネタ”ではなく、視聴者の倫理観や感情の地雷を確かに踏み抜いてしまった作品だと言える。
とはいえ、「炎上」という言葉は、時に作品そのものよりも一人歩きする。
本当にこのアニメは大炎上していたのか。それとも、ごく一部の強い拒否反応が拡散され、あたかも「総叩き」のように見えていただけなのか。
アニメ批評家として、そして制作現場の空気を家族の背中越しに見てきた人間として、ここを曖昧なままにはしておきたくない。
この記事では、『猫に転生したおじさん』に向けられた「気持ち悪い」という評価の正体を、
- SNS上の具体的な声
- キャラクター造形や演出、カメラワークといったアニメ描写
- 近年の「転生もの」ブームと視聴者の感性の変化
といった観点から、丁寧にひも解いていきます。
キャラクターのセリフは、時に僕らの人生の教科書になる。
同じように、“炎上”と呼ばれた作品もまた、視聴者の心がどこでざわつき、どこで線を引くのかを教えてくれる教科書です。
あなたがもし、この作品に興味を持ちながらも「なんとなく怖くて避けていた」一人なら──ここから先の分析が、作品との距離を測り直すための、小さなコンパスになれば嬉しい。
『猫に転生したおじさん』が「気持ち悪い」と言われた理由とは?
2024年にTVアニメ化された『猫に転生したおじさん』。
公式サイトや
フジテレビ公式ニュースにもある通り、
「次にくるマンガ大賞2023」WEBマンガ部門2位の人気作が、フジテレビ系『ぽかぽか』内でミニアニメとして放送される──という、わりと“王道の成功ルート”を歩んでいる作品です。
それなのに、X(旧Twitter)やまとめサイトでは、「タイトルからしてもう無理」「発想が気持ち悪い」「でも見たらちょっとハマる」みたいな、妙に温度差のある声が飛び交っている。
僕も放送開始以降、公式PV・各話の見逃し配信・SNSの反応をずっと追いかけながらチェックしてきましたが、
この作品は「炎上した」というより、“気持ち悪い”と“癒される”が同居してしまったせいで、議論を呼びやすい構造になっていると感じています。
一見すると「猫×社長のほのぼの癒やしアニメ」なのに、なぜここまで賛否が割れたのか。
ここからは、僕自身が感じた違和感と、SNS上のリアルな声を絡めながら、具体的な描写レベルで掘り下げていきます。
中年男性の“猫化”が視聴者に与える違和感
まず前提として、主人公は中年サラリーマン。
ある日突然事故に遭い、社長の家で飼われる子猫・プンちゃんとして転生します。
ポイントは、“おじさん”の意識が丸ごと残ったまま猫として生きていること。
アニメでは、画面手前に丸っこくて可愛い猫、その背後に半透明のおじさんが重なるというビジュアルで表現されます。
僕自身、このダブルレイヤーの描写を初めて見たとき、
「発想としてはユニークだし笑えるけど、たしかに人によっては生理的にゾワっとくるよな」と感じました。
可愛い猫のフォルムに、疲れた中年男性のモノローグがそのまま乗ってくる。
この見た目と中身のギャップが、「面白い」と感じる人には刺さる一方、
「頭の中でおじさんがしゃべってると思うとキツい」「猫として素直に見られない」と感じる人には、“気持ち悪さ”として立ち上がってくるわけです。
猫の外見と“おじさん”の思考とのギャップ演出
さらにクセが出てくるのが、プンちゃんと社長のスキンシップ描写です。
社長は一見コワモテで仕事もできるタイプなのに、
プンちゃんの前では完全にデレデレなお猫様担当執事と化します。
膝に乗せて撫で回したり、頬ずりしたり、肉球をぷにぷにしたり──猫飼いからすると「あるある」のオンパレード。
でも視聴者は知っているわけです。
「その猫の中身、おじさんなんだよな……」と。
ここで生まれるのが、“見た目:可愛い猫/中身:社長の部下だった中年男性”という二重構造。
社長が溺愛するたびに、画面の隅で半透明のおじさんが「社長、そこはやめて…!」と心の中でツッコんでいるような空気が流れます。
僕がSNSの感想を追っていても、
- 「猫同士なら微笑ましい距離感なのに、中身がおじさんだと思うと一気にキツくなる」
- 「BLとも違う、説明しづらい近さがあってモヤモヤする」
といった声が目立ちました。
ここは制作側が意図的に作っている“笑いどころ”でもあり、
同時に「気持ち悪さ」を感じやすい地雷ポイントにもなっていると感じます。
一部のシーンに感じる“性的ニュアンス”が炎上の火種に?
もう一つ、視聴者の一部が強く反応していたのが、
スキンシップが「やや性的」に見えてしまう瞬間です。
たとえば、
- 女性キャラの膝の上でゴロゴロしながら甘えるプンちゃんに、背後霊のようにおじさんの姿が重なるカット
- 太ももや胸元あたりに顔をうずめている構図が、「猫として見ればセーフ、でも中身がおじさんだと思うとアウト寄り」に感じられるショット
客観的に見れば、地上波昼帯で流れていることを考えても、露骨な性的表現はかなり抑えられています。
ただ、「中身は中年男性」という前提があることで、
「猫だから許される」を免罪符にしてない?
「これ、人間の姿でやってたら完全にセクハラでしょ」
といったモヤモヤが生まれ、「性的なニュアンスがあって気持ち悪い」という感想が拡散していきました。
僕個人としては、
「ギャグとして攻めたラインを突いているからこそ、こういう受け取り方も出てくるよな」と感じつつ、
同時に“おじさん視点”にあえて踏み込んで描いている作品だからこそ起きた副作用でもあると思っています。
その意味で、『猫に転生したおじさん』は、
視聴者の倫理感と笑いのラインを試すタイプの作品なんですよね。
「炎上した」「気持ち悪い」という言葉だけが一人歩きしがちですが、
実際には「ギリギリ攻めてるのがクセになる」と楽しんでいる層も確実に存在します。
もしあなたがまだ本編を観ていないなら、
公式配信(例:FOD、TVer、フジテレビアニメ公式YouTube、そして
Amazon Prime Videoなどの見放題サービス)で、
自分の中の「ライン」がどこにあるのかを確かめてみるのも面白いと思います。
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本当に炎上したのか?SNSの反応を分析
『猫に転生したおじさん』をググると、
検索候補にいきなり「炎上」「気持ち悪い」「無理」「でも癖になる」がずらっと並ぶんですよね。
初めて見たとき、僕も「この温度差なんなんだ…?」と素で身を乗り出しました。
じゃあ実際のところ、これは“ガチ炎上”だったのか? それとも“ちょっと尖った話題作”レベルなのか?
ここはアニメ批評を仕事にしている身として、放っておけないポイントでした。
なので放送開始からしばらく、
#ねこに転生したおじさん #ねこおじタグをX(旧Twitter)とYahoo!リアルタイム検索で追いかけつつ、
どんなワードが、どのタイミングで、どれくらい飛び交っているのかを細かくチェックしました。
そのうえで、TVアニメ公式サイトや
フジテレビの公式ニュースページも並行して追いながら、
「ネットで言われている印象」と「公式が発信している温度感」のズレも見ています。
X(旧Twitter)での検索トレンドとキーワード
Xで「猫に転生したおじさん」と検索すると、タイムラインにはだいたいこの3パターンが同時に流れてきます。
- 「気持ち悪い」「タイトルの時点で無理」といった、第一印象で拒否しているポスト
- 「猫あるあるが分かりすぎてつらい」「社長のデレ顔が良すぎる」といった、猫好き&キャラ好きのガチ褒めポスト
- 「字面はキモいけど中身は癒やし」「キモさとほのぼののバランスが絶妙」という、両方を楽しんでいるハイブリッド評価
僕も放送直後は、リアタイで本編を観ながらタイムラインを横目で追っていたんですが、
特に第1話付近は、
- 「お昼の生放送番組『ぽかぽか』の中でこのタイトルを読むインパクト」
- 「想像していた“ドロドロの気持ち悪さ”と、実際のふわっとした癒やし感とのギャップ」
ここに戸惑っている人がかなり多い印象でした。
大事なのは、「気持ち悪い」という言葉が、作品まるごとへの断罪ではなく、
“設定やビジュアルのクセの強さ”に向けられているケースがかなり多いということ。
つまり、視聴者の本音は、
「キモい発想だけど、だからこそ気になる」「キモいけど、出来がいいからつい観ちゃう」
このあたりに着地しているポストが、想像以上に目立っていました。
炎上を助長したまとめサイトやYouTube動画の影響
一方で、「炎上した」というイメージを一気に強めてしまったのは、
まとめサイトや考察系YouTubeの“煽り気味なタイトル”だと感じています。
具体的には、
- 「猫に転生したおじさん、気持ち悪すぎて炎上ww」
- 「昼からこれは攻めすぎ? 賛否両論の問題作を語る」
みたいなやつですね。
中身を読むと、実際は「ここがちょっと苦手」「ここが好き」と個人の感想を真面目に語っているだけなのに、
見出しだけが強すぎて、
「あの作品、ガチで炎上してるらしいよ」
という空気だけが、一人歩きしてしまう。
僕の体感をざっくりまとめると、
・SNSの現場:特定の描写に対するツッコミやモヤモヤが目立つ“賛否両論ゾーン”
・外側のネット記事:その一部を切り取って「炎上」「問題作」とラベリング
この二段構えで、「炎上作」という看板が上乗せされていった印象です。
実際、フジテレビの放送開始告知では、
放送枠や見逃し配信(FOD・TVer・フジテレビアニメ公式YouTube)に関する情報が淡々と告知されていて、
公式側が「炎上商法」を狙っている気配はまったくありません。
批判だけじゃない?“面白い”と評価する声も
そして、ここがめちゃくちゃ重要なんですが──
「このクセの強さがたまらない」「タイトルで損してるけど中身は超良作」と熱く推している層も、はっきり存在します。
特に猫飼い勢・動物好き勢のポストを追っていると、
- 「猫あるあるの再現度が高すぎて笑う」
- 「社長のデレ方がリアルな“飼い主”すぎて刺さる」
- 「プンちゃんの動きがうちの子すぎて、毎週スクショ撮ってる」
みたいな、“癒やしアニメ”としてのガチ支持がどんどん流れてきます。
原作自体も「次にくるマンガ大賞2023」WEBマンガ部門2位という実績があって、
アニメもフジテレビの海外向け公式ページや
公式Xアカウント(@nekooji_news)を見ると、
新キービジュアルや追加キャラ、イベント情報がコンスタントに更新されている。
つまり、「気持ち悪い」と言われながらも、実際には長期的にファンを増やし続けているコンテンツなんです。
だから僕は、『猫に転生したおじさん』を、
“気持ち悪い”と“癒やし”が両立してしまった、かなりチャレンジングなニッチ枠アニメ
として見ています。
そして、今この文章を読んでくれているあなたも、きっとどこかで、
「なんか気になる」「でもちょっと怖い」と胸のどこかをくすぐられたはず。
その違和感ごと楽しめるかどうか──
そこから先は、ぜひ自分の目と感覚で確かめてみてください。
少なくとも、「タイトルだけで判断するには惜しすぎる作品」なのは、胸を張って断言できます。
作品としての狙いと視聴者とのギャップ
ここまで読んで、「いやいや、そこまでクセがあるのに、
制作側はなんであえてこの設定で勝負したんだ?」って気になってきませんか。
僕も最初は同じ疑問を持っていて、
放送前後に公式サイトのイントロダクションや
フジテレビの公式ニュースページを読み込みながら、
スタッフコメントや作品紹介文をかなり細かく追いかけました。
そのうえで本編を1話から続けて観ていくと、
『猫に転生したおじさん』は、よくある“奇抜タイトルで釣るだけのギャグアニメ”ではなく、
「見た目」と「中身」のズレを使って、
“人間らしさって何だっけ?”をじわっと問い直してくる作品
として設計されているのが分かってきます。
監督や脚本家が描きたかったテーマは?
公式トップにドンと出ているキャッチコピー、
「食べて寝て遊んで甘やかされていいんです、ねこですから」。
これ、ただの“猫可愛いでしょ?”って話じゃないんですよね。
イントロダクションを読むと、公式もはっきり「疲れた大人への癒やし」を打ち出しているのが分かります。
普通の中年サラリーマンだったおじさんが、
ブラック寄りな職場と人間関係から切り離されて「ねこ」という存在にリセットされる。
でも、僕が実際に観ていて一番グッときたのは、
単に“モフモフに生まれ変わってハッピー!”ではなくて、
「会社の歯車」だった頃には得られなかった、
“そのままの自分を受け入れてもらえる感覚”がちゃんと描かれているところなんです。
社長に抱き上げられて、理不尽な残業も怒号も関係なく、
「プンちゃん、今日もかわいいな」と全力で甘やかされる。
画面の端では、半透明のおじさんが「いや、俺そんなキャラちゃうけど!?」と戸惑っている。
このギャップが、
“本当は人間だって、もっと甘えていいし、弱くていい”
というメッセージになって、じわじわ効いてくるんですよね。
「擬似百合×おじさん」の構造が受け入れられなかった背景
とはいえ、この作品がややこしいのは、
画面に映る関係性と、物語上の“本当の関係性”がずれているところです。
たとえば、女性キャラとプンちゃんがじゃれ合うシーン。
ぱっと見は「女の子×可愛い猫」という、安心安全な癒やし構図です。
でも視聴者だけは知っている。
「その猫の中身、社長の部下だったおじさんなんだよな……」と。
その結果、
- ビジュアル的には、ほのぼの百合寄りにも見える
- でも設定を踏まえると、“おじさんが女子に甘えている”図にも読み替えられてしまう
という、ややこしい“擬似百合×おじさん”のねじれ構造が発生します。
僕も改めて見返していて、
正直「ここ、人によってはキツく感じるだろうな」というカットはいくつかありました。
一方で、そこをあえてギャグとして攻めることで、
「見た目で安心してると、内面の設定に足をすくわれるぞ」という仕掛け
として機能しているとも感じます。
ギャップを楽しめるかどうかで評価が大きく分かれる
最終的に、『猫に転生したおじさん』の評価は、
「可愛い猫の皮をかぶった中年男性の思考」を、どこまで楽しめるか
ここに集約されます。
このギャップを、
- 「発想がキモくて無理」と感じてしまうか
- 「だからこそ攻めてて面白い」とニヤニヤできるか
その分かれ目こそが、
本作最大の魅力であり、最大のハードルなんですよね。
僕はこの作品を、
炎上ラベルで切り捨てられる作品ではなく、
「好きか嫌いか」で語り合いたくなる、“論争込みで愛されるタイプのアニメ”
として捉えています。
ここまで読んで、
少しでも「自分の目で確かめてみたいかも」と思ったなら、
それはもう、この作品と公式が狙っていた“勝ち”のひとつです。
あとは、公式の放送・配信情報から視聴環境をチェックして、
あなた自身の感覚で「このギリギリのライン、アリかナシか」を判断してみてください。
その瞬間から、あなたも立派な“ねこおじ談義の当事者”です。
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『猫に転生したおじさん』はどんな作品なのか?
ここまで「気持ち悪い」「炎上」という切り口で深掘りしてきましたが、
そもそも『ねこに転生したおじさん』(以下、ねこおじ)がどんな作品なのかを、ちゃんと押さえておきたいですよね。
僕も最初はタイトルと断片的なSNSの情報だけで「どんなノリなんだ…?」と半信半疑だったので、
放送前後に公式サイトと
フジテレビの公式ニュースページを読み込みつつ、
第1話の最速上映イベントや放送回を順番に追いかけていきました。
結論から言うと、ねこおじは、
「おじさんがねこになって社長に甘やかされる」という日常ギャグの皮をかぶった、
“疲れた大人のための、やさしい再生物語”
です。
あらすじと基本設定を、ファン目線でざっくり紹介
主人公は名前も出ない、ごく普通の「おじさん」。
ある日突然トラックに轢かれ、気づいたらハチワレ子猫・プンちゃんに転生していました。
道端で困っていたところを拾ってくれたのは、
かつて彼が勤めていた会社の超コワモテ社長。
仕事では鬼のように厳しいと噂されていたその社長が、
プンちゃんを前にすると一転してデレデレのお猫さま下僕になる、というギャップから物語が転がっていきます。
ただ、ここでポイントなのが、
- 見た目:とびきり可愛いハチワレ猫・プンちゃん
- 中身:社畜としてこき使われていた元サラリーマンのおじさん
という二重構造になっているところ。
社長に抱っこされながらも、心の中では
「社長、そんな顔して部下に残業させてたのかよ…」とツッコミを入れていたり、
会社員時代のトラウマがフラッシュバックしたりと、
「ねこ視点の癒やし」と「おじさん視点の苦み」が同居しているのが、ねこおじの大きな特色です。
個人的にグッときたのは、おじさんが徐々に“ねことしての幸せ”を受け入れていく過程ですね。
最初は「早く人間に戻りたい」と足掻いていたのが、社長や周囲のキャラと触れ合ううちに、
「このままでもいいのかも」と少しずつ心がほぐれていく。
その変化が、1話数分の短編の中にちゃんと積み重ねられていて、
「今日もなんとか頑張った大人」が観るには、かなり効くタイプの作品だと感じました。
制作会社やキャスト情報もチェック(ここ、オタク的にめちゃ大事)
ねこおじのアニメーション制作は、スタジオエイトカラーズ(Studio Eight Colors)。
監督は、キャラクターデザインも兼任しているりおさんと、川越崇弘さんのダブル体制です。
1話あたりの尺は短いものの、
- デフォルメされたねこの動き
- 社長の表情の振れ幅
- 背景のやわらかい色調
など、“お昼のテレビ”に合わせた見やすさと、Web漫画原作らしいテンポ感が両立している印象でした。
キャスト陣も、実はかなりガチです。
公式のスタッフ&キャストページを見ると、メインはこんな布陣になっています。
| おじさん: | 亀岡孝洋 |
| プンちゃん: | 花澤香菜 |
| 社長: | 関智一 |
| てぷちゃん: | 大橋彩香 |
| 糸柳先生: | 津田健次郎 |
| スケキヨ: | 立木文彦 |
| 社長の甥っ子: | 小林大紀 |
実際に観ていて感じたのは、
「声優さんの芝居が、作品の“キモさ”と“ほのぼの”のバランスをギリギリのところで支えている」ということ。
- 亀岡さんの「ちょっと情けないけど憎めないおじさんボイス」
- 花澤さんの「完全に猫なんだけど、ふと人間くささがにじむプンちゃん」
- 関さんの「社長モードと猫バカモードの落差」
この三角関係(?)だけで、だいぶご飯が食べられます。
声優ファン的にもチェックして損はないラインナップです。
配信は、フジテレビ系の見逃しに加えて、
FOD・TVer・フジテレビアニメ公式YouTube、さらにNetflixやPrime Videoなどでも順次展開されていて、
公式の放送・配信情報から最新状況を確認できます。
猫に転生したおじさん 炎上・気持ち悪い・SNSに関するまとめ
あらためて整理すると、『ねこに転生したおじさん』は、
その「おじさん×猫×社長」という強烈な組み合わせによって、
放送前からSNSで注目を集め、放送後には「気持ち悪い」「でも妙に癒やされる」という
二極化した感想が飛び交った作品です。
確かに、一部のスキンシップ描写や“中身おじさん”設定のせいで、
生理的に無理だと感じる人がいるのもよく分かります。
同時に、「自分も社畜だから分かる」「社長のデレに救われる」といった、
ガチで刺さっている視聴者が一定数いるのも、タイムラインを追っているとハッキリ見えてきました。
批判と支持の狭間に揺れる注目作
ねこおじは、
“猫の姿を借りて、人間らしさを見つめ直す”
というテーマを持った、かなり挑戦的な日常アニメです。
だからこそ、
- 「いやいや、中身おじさんでこれはアウトでしょ」と感じる人
- 「その攻め方が逆に好き」「ギリギリを攻めるギャグとして優勝」と楽しむ人
という、解釈の幅の広さが、そのまま賛否の分かれ目になっています。
僕自身は、
「おじさんがねこに転生して、社長に全力で甘やかされる」
という状況そのものが、
現代の“しんどい大人たち”への、ちょっと歪で、でも妙に優しいエール
として機能していると感じました。
感想は人それぞれ。まずは一話見てから語ろう
ネットの「炎上」「気持ち悪い」という言葉はインパクトはありますが、
最終的な評価はやっぱり、
「自分が実際に観てどう感じたか」
ここに尽きます。
ねこおじは、万人受けするタイプのアニメではありません。
でも、“攻めた設定”や“ギリギリのギャグ”が好きな人にとっては、
一度刺さると忘れられない一作になるポテンシャルを持っています。
なので僕からのオススメとしては、
- SNSの評判だけで決めつけず、とりあえず第1話だけでも観てみる
- 「ここはアリ」「ここはナシ」と自分なりのラインを言語化してみる
- そのうえで、Xや友達との会話でねこおじ談義をしてみる
ここまでやってみて、
「いや、やっぱり自分には無理だった」となるのも正直アリですし、
「思ったよりずっと優しい作品だった」とハマるのもアリ。
いずれにしても、“自分の感性で判断した”という体験そのものが、
ねこおじという作品の一番面白い楽しみ方だと、僕は思っています。
『猫に転生したおじさん』に関するよくある質問(Q&A)
最後に、実際に友人や読者さんからよくもらう質問を、
僕目線でざっくりまとめておきます。
気になるところだけ拾い読みしてもらってOKです。
- Q. 正直なところ、本当に「気持ち悪い」んですか? 観る前に構えておいたほうがいい?
- A. 個人的な感覚で言うと、設定の字面はかなりキモい寄りです(笑)。
ただ、実際の映像はお昼の地上波で流れていることもあって、
露骨な表現はかなり抑えられています。
「中身おじさん」という前提をどこまで意識しちゃうかで、感じ方がガラッと変わるタイプですね。 - Q. 何話くらいまで観ると、この作品の“本質”が見えてきますか?
- A. 僕のオススメは、最低でも3~4話分まとめて観ること。
1話完結の短編なのでサクサク進むんですが、
社長とプンちゃんの関係性や、おじさんの心の変化が見えてくるのは、
やっぱり数話分の積み重ねあってこそなんですよね。 - Q. 猫を飼っていない人でも楽しめますか?
- A. ぜんぜんアリです。
猫飼いだと「あるある」で笑えるポイントは増えますが、
それ以上に社長とおじさん(=プンちゃん)の関係性ドラマが軸にあるので、
「上司・部下もの」として楽しんでいる人も結構います。 - Q. どこで観るのが一番手っ取り早いですか?
- A. 放送中・配信状況は変わっていくので、
まずは公式のオンエア情報ページを見るのが確実です。
記事執筆時点では、フジテレビ系列「ぽかぽか」内での放送に加えて、
FOD・TVer・フジテレビアニメ公式YouTube、各種サブスク(NetflixやPrime Videoなど)でも展開されています。 - Q. 家族や子どもと一緒に観ても大丈夫?
- A. 作品としてはほのぼの寄りの日常アニメで、
年齢区分も重くはないので、一緒に観ているご家庭も多いです。
とはいえ「中身おじさん」という設定が気になるなら、
最初に大人が1話チェックしてから判断するのが無難かな、というのが僕の正直なところです。 - Q. 炎上って、ぶっちゃけどれくらいのレベルだったんですか?
- A. 僕がタイムラインとニュースを追っていた限りでは、
「作品全体が燃え上がる大炎上」ではなく、「特定の描写や設定に対する賛否が拡散した」くらいの温度感です。
まとめサイトやYouTubeのタイトルが「炎上」を連呼したことで、イメージが一人歩きしたパターンですね。 - Q. ライトに笑いたいだけの自分には、重すぎませんか?
- A. むしろライトに笑いながら“ちょっとだけ刺さる”くらいの温度感だと思ってもらえればOKです。
1話が短いので、作業の合間やご飯タイムのお供にも向いてます。 - Q. 原作マンガとアニメ、どっちから入るのがいいですか?
- A. 僕はアニメ先行で観てから原作を一気読みしましたが、
「キャラの声やテンポ」を掴んでからマンガに戻ると、
細かい表情や間がより味わいやすくてオススメです。
がっつり読み込みたい人は、原作情報もチェックしてみてください。
…というわけで、ここまで読んでくれたあなたは、
もう立派な「ねこおじ」予備軍です。
あとは実際に1話再生ボタンを押して、自分だけの「気持ち悪い or 癒やされる」ジャッジを下してみてください。
この記事のまとめ
- 『猫に転生したおじさん』は賛否が分かれる問題作
- 「気持ち悪い」と感じた理由はギャップ演出にあり
- 一部シーンが炎上の引き金となった
- SNSでは批判と称賛が拮抗している
- 作品のテーマは“見た目と中身のズレ”の表現
- 百合とおじさん構造の違和感が賛否を呼んだ
- 話題作として一度は視聴する価値あり











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