『逃げ上手の若君』第2期の声優は誰?キャスト情報をまとめて紹介

北条時行と逃若党を中心に魅摩や楠木正成ら第2期の主要人物が集まる場面 SF・ファンタジー・アクション
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『逃げ上手の若君』第2期は主要声優が続投し、魅摩役・花宮初奈さん、楠木正成役・鈴村健一さんらが新たな人間関係と「逃げ」の意味を声で広げた。

2026年7月17日に全国フジテレビ系「ノイタミナ」で始まった第2期は、第二十四回「時代」まで放送。この記事では公式情報をもとに主要キャストを整理しつつ、魅摩と雫の対照、楠木正成と時行の共鳴、そして大将へ成長した時行の声に注目していく。

『逃げ上手の若君』第2期の声優・主要キャストは誰?

まず、検索してきた人が一番知りたいところから整理しよう。

『逃げ上手の若君』第2期では、北条時行役・結川あさきさん、雫役・矢野妃菜喜さん、弧次郎役・日野まりさん、亜也子役・鈴代紗弓さん、風間玄蕃役・悠木碧さん、吹雪役・戸谷菊之介さんら、第1期からの主要キャストが引き続き出演している。

さらに第2期では京へ物語が広がり、魅摩役として花宮初奈さんが参加。楠木正成は鈴村健一さんが演じている。

2026年10月16日時点で公式サイトから確認できる、この記事で扱う主要キャストをまとめると以下の通りだ。

キャラクター 声優 区分・立ち位置
北条時行 結川あさき 続投・主人公
雫 矢野妃菜喜 続投・逃若党
弧次郎 日野まり 続投・逃若党
亜也子 鈴代紗弓 続投・逃若党
風間玄蕃 悠木碧 続投・逃若党
吹雪 戸谷菊之介 続投・逃若党
諏訪頼重 中村悠一 続投・時行を導く神官
足利尊氏 小西克幸 続投・時行最大の宿敵
魅摩 花宮初奈 第2期で本格登場する重要人物
楠木正成 鈴村健一 京編で時行と出会う軍略家

ここで大事なのは、この表を「第2期に登場する全キャラクターの完全一覧」として見るのではなく、物語の中心を追うための主要キャスト一覧として見ることだ。

第2期では多くの人物が物語に関わるが、声優という切り口でストーリーの変化をつかむなら、まず逃若党と頼重・尊氏、そして京編の魅摩・楠木正成を押さえると分かりやすい。

公式サイトの制作・出演情報では、監督は山﨑雄太さん、シリーズ構成は冨田頼子さん、キャラクターデザイン・総作画監督は西谷泰史さん、制作はCloverWorksと確認できる。第1期で築かれた映像と声の世界を引き継ぎながら、その舞台をさらに大きくしたのが第2期というわけだ。

第2期は2026年7月17日から「ノイタミナ」で放送

放送情報も正確に整理しておこう。

『逃げ上手の若君』第2期は、2026年7月17日から全国フジテレビ系「ノイタミナ」で毎週金曜23時30分に放送開始。公式の放送情報でも、この日時が案内されている。

第2期は第十三回から始まり、第二十回「かけがえがないもの」で京を舞台に魅摩と遭遇。第二十一回「その男、楠木正成」では、タイトル通り楠木正成との出会いが物語の軸になる。

そして第二十四回「時代」では、北条の遺臣によって結成された「鎌倉党」の指揮を時行が執ることになり、鎌倉奪還を目指す中先代の乱が幕を開ける。

なお、現在の記事で特に修正しておきたいのが最終話の日付だ。

公式のエンディングイラスト企画では第二十四回の放送日が2026年10月10日と掲載されているため、「10月2日に第二十四回が放送された」とするのは正確ではない。Blu-ray・DVD第12巻についても第二十三回と第二十四回の収録が公式に案内されている。

具体的な日付が多いアニメ情報では、こういう一週間前後のズレが意外と大きい。

声優やキャラクター名が合っていても、放送日を間違えるだけで「ほかの情報も本当に合っている?」と読者は不安になる。作品を深く語る以前に、まず確認できる事実をきっちり揃えることが大切だと僕は考えている。


第2期の新キャストは?魅摩役・花宮初奈と楠木正成役・鈴村健一

第2期後半で特に注目したい声優が、魅摩役・花宮初奈さんと楠木正成役・鈴村健一さんだ。

二人が面白いのは、単純に人気キャラクターが追加されたからではない。

魅摩は雫を、楠木正成は時行を、それぞれ別方向から照らす存在になっている。

新キャラクターが登場することで、昔から知っていたキャラクターまで違って見えてくる。ここが第2期のキャスティングを考えるうえで、僕が一番注目したいところだ。

魅摩役は花宮初奈|2026年9月4日に公式発表

魅摩を演じるのは花宮初奈さん。

2026年9月4日、TVアニメ公式ニュースで「第二期新キャラクター“魅摩”役が花宮初奈に決定」と正式に発表された。公式のスタッフ・キャスト情報にも、魅摩役として花宮さんの名前が掲載されている。

そして魅摩が時行たちと本格的に接触するのが、第二十回「かけがえがないもの」だ。

この回では、頼重と北条泰家の提案を受けて、時行たち逃若党が京へ向かう。

大納言・西園寺公宗が待つ京へ到着した一行は、信濃とは桁違いの規模と文化に圧倒される。その最中、玄蕃が賭場で大敗し、彼を助けるため時行たちが向き合うことになるのが、神力を使う少女・魅摩だった。

つまり魅摩は、ただ途中から仲間の輪に加わる女の子ではない。

時行たちが信濃の外へ出たことを実感させる「異文化との出会い」そのものを背負ったキャラクターなんだ。

これまで逃若党は、諏訪という比較的身近な世界の中で関係を深めてきた。

ところが京では常識も、人間関係も、政治の距離感も違う。

魅摩の登場によって、「知らない土地へ来た」という感覚が人物レベルでも可視化される。

そして声優という観点で面白いのが、ここからだ。

第二十回で分かる、魅摩と雫の「似ているのに違う」関係

魅摩を見るとき、ぜひ雫と並べて考えてみてほしい。

二人には神力という大きな共通項がある。

でも、振る舞いや言葉の出し方、他人との距離の詰め方は同じではない。

物語作りでは、似た要素を持つ二人を並べることで、その違いを強調する方法がある。

真っ白な紙だけを見ても「どれくらい白いか」は分かりにくい。でも隣に別の色を置いた瞬間、輪郭がくっきりする。

魅摩と雫もそれに近い。

魅摩が登場したことで魅摩自身の個性が分かるだけでなく、「そういえば雫って、こういう距離感で時行と接していたんだな」と既存キャラクターまで見直せる。

アニメではそこへ花宮初奈さんと矢野妃菜喜さん、それぞれの声が加わる。

ここで重要なのは「どちらの声が優れているか」ではない。

同じ神力に関わる少女でも、台詞の勢いや会話のリズムが違えば、視聴者が受け取る人物像も変わる。

僕は第二十回を、第2期の「新キャラクター紹介回」だけではなく、魅摩という新しい声を置くことで雫の輪郭まで描き直した回として見ると面白いと思っている。

これは声優情報を知ってから見返す価値があるポイントだ。

※画像はAIによるイメージ

楠木正成役は鈴村健一|第二十一回で時行と出会う

もう一人、第2期の声優を語るなら外せないのが楠木正成役・鈴村健一さんだ。

公式キャラクター紹介では、楠木正成は後醍醐天皇から厚い信頼を受け、傑出した戦の才能から「軍神」とも呼ばれる軍略家として紹介されている。

一方で、いかにも豪傑という外見や振る舞いではない。

一見すると挙動不審で強そうには見えないのに、常に相手を観察し、逃げるための備えまで考えている人物だ。

そして公式キャラクター紹介には、楠木正成の信念として「逃げる事は生きる事」という言葉が明記されている。ここは推測ではなく、公式プロフィールで確認できる表現だ。

この人物を鈴村健一さんが演じる。

第二十一回のタイトルは、そのものズバリ「その男、楠木正成」。

魅摩と打ち解けた時行たちは京でひとときを過ごした後、西園寺邸へ戻る。そして大きな計画が動き始める中、西国武士・楠木正成と出会う。

時行は正体を知られる危険があるにもかかわらず、正成に通じるものを感じ、その懐へ飛び込んでいく。

ここで僕が重要だと思うのは、楠木正成が「すごい武将だから重要」というだけではないこと。

楠木正成は、時行が持っていた“逃げる才能”を、諏訪の外側から肯定する人物なんだ。

第1期から時行の逃げる才能を理解し、その可能性を信じてきた中心人物は諏訪頼重だった。

ただ、頼重は時行を育てる側の人間でもある。

いわば身内だ。

そこへ、まったく別の人生を歩んできた軍略家・楠木正成が現れ、「逃げる」という行為に生存と戦略の価値を見いだしている。

これによって作品のテーマが一段深くなる。

「時行だけが特殊だから逃げる」のではない。

乱世を生き抜く戦略として、逃走そのものに価値がある。

この考え方を別の人物が持っていることで、『逃げ上手の若君』というタイトルそのものが、主人公の特殊能力から作品全体の思想へ広がっていくんだ。

第二十二回まで見ると楠木正成の役割がさらに分かる

第二十一回だけでも正成と時行の共鳴は見える。

でも、その意味がさらに明確になるのが第二十二回「暗殺の夜」だ。

公式あらすじでは、楠木正成との対話でその信念に触れた時行が、自分の「逃げ」に対する自信と可能性をさらに感じたことが示されている。

つまり、これは単なる僕の考察ではない。

正成との出会いが時行の自己認識に作用したこと自体が、次のエピソードへ明確につながっている。

その直後に、尊氏をめぐる重大な選択が来る。

吹雪が暗殺計画を提案し、逃若党の意見が二つに割れる。

成功すれば大きな成果になる。

しかし失敗すれば、積み重ねてきたものを失う危険もある。

ここで問われるのは単純な勇気じゃない。

「戦うべきか」「退くべきか」「生き残るために何を選ぶか」という判断だ。

だから僕は、第二十一回の楠木正成との出会いを第二十二回とセットで見ると、脚本の狙いがかなり見えやすくなると思う。

正成は答えを渡す先生ではない。

時行自身が決断するための新しい物差しを渡す人物なんだ。

鈴村さん演じる楠木正成が妙に人間くさく、いかにも英雄然とした存在だけに見えないことも、この構造と相性がいい。

偉人から一方的にありがたい教訓を授けられるのではなく、癖の強い一人の人間と出会い、その考え方の一部を時行が持ち帰る。

この距離感だからこそ、物語が説教臭くならない。


北条時行・逃若党の声優は第2期でどう変化した?

第2期でも、物語の中心は北条時行と逃若党だ。

北条時行役・結川あさきさん、雫役・矢野妃菜喜さん、弧次郎役・日野まりさん、亜也子役・鈴代紗弓さん、風間玄蕃役・悠木碧さん、吹雪役・戸谷菊之介さんという主要キャストは続投している。

ここでは一人ずつ長く経歴を並べるより、第2期で役割がどう変わったのかに絞った方が作品の面白さが見えやすい。

北条時行役・結川あさき|「逃げる少年」から「指揮する大将」へ

北条時行役は結川あさきさん。

第1期序盤の時行は、1333年の鎌倉幕府滅亡によってすべてを失い、諏訪頼重の手引きで鎌倉を脱出した少年だった。

物語の出発点では、自分が天下を揺るがす存在になるなんて本人自身が信じられない。

頼重から郎党を作るよう促され、仲間を得て、少しずつ「将」になるための経験を積んできた。公式の第1期あらすじを振り返っても、この成長は作品の大きな縦軸になっている。

そして第二十四回「時代」。

ここで時行は、ついに北条の遺臣で構成された「鎌倉党」の大将として指揮を執る立場になる。

ただし正体は隠したまま。

しかも鎌倉党の側からすれば、子どもの指揮下へ入ることへの不安がある。

ここが重要なんだ。

時行はもう、仲間だけに認めてもらえばいい少年ではない。

自分をよく知らない大人たちを納得させ、人を動かし、命を預かる立場になった。

第1期の時行と第二十四回の時行を比べると、成長を一番分かりやすく示すものは筋力でも必殺技でもない。

「人前で言葉を発する責任」が変わったことだと思う。

第二十四回「時代」で注目したいのは“声の低さ”ではない

成長した主人公というと、声を低くしたり、堂々と喋ったりする変化を想像しがちだ。

でも僕は、時行の場合はそこだけを見るともったいないと思う。

第二十四回の公式あらすじで示される状況は、時行が鎌倉党の大人たちを率い、自分が将として認められるかを問われる場面だ。

だから注目したいのは、結川さんの声が単純に「大人っぽくなったか」ではない。

自分の言葉を他人へ届けなければならない人物として、時行がどう立っているかだ。

少年らしさは残っていていい。

むしろ急に歴戦の武将のような声になれば、これまで積み重ねてきた時行らしさが消えてしまう。

怖さや迷いが残っている。

それでも前へ出る。

この両立こそ、第2期終盤の時行を見る面白さだと僕は感じる。

脚本研究では、物語を通して人物がどう変化したかを見るとき、「キャラクターアーク」という考え方を使うことがある。

時行のアークを声から追うなら、「逃げる声」から「戦う声」へ変わったと単純化するより、誰かに導かれる声から、誰かを導かなければならない声へ変わったと捉えた方がしっくりくる。

第二十四回という具体的な地点まで来ると、その変化が物語上の立場としてはっきり見えるんだ。

雫・弧次郎・亜也子・玄蕃・吹雪は「チームの声」を作る

雫役は矢野妃菜喜さん、弧次郎役は日野まりさん、亜也子役は鈴代紗弓さん、風間玄蕃役は悠木碧さん、吹雪役は戸谷菊之介さん。

第2期では、それぞれのキャラクターを単体で見るだけでなく、「逃若党というチームの中で何を担っているか」に注目すると分かりやすい。

雫は状況を支え、時行のそばで独特の位置を占める。

弧次郎と亜也子は武力の側面で頼りになる一方、性格や会話の温度は大きく異なる。

玄蕃は変装や情報戦といった正面衝突とは違う方法を得意とし、吹雪は戦闘力だけでなく戦術面でも時行へ選択肢を提示する。

特に第二十二回では、吹雪が尊氏暗殺という大きな計画を献策する。

しかし、頭の切れる仲間が正解を自動的に与えてくれるわけではない。

最後に判断しなければならないのは時行だ。

ここに第2期の逃若党の面白さがある。

第1期では「個性的な仲間が集まった」という楽しさが強かった。

第2期になると、その個性が組み合わされ、それぞれ異なる専門性を持つ小さな組織へ変わっていく。

声も同じだ。

誰かが前へ出れば、誰かが受ける。

緊張を高める声があれば、空気を緩める声もある。

僕はこれを「逃若党という集団の音」として聞くと、第2期の会話劇がかなり面白くなると思っている。

※画像はAIによるイメージ

諏訪頼重・足利尊氏の声優は?第2期でも続投

逃若党と新キャストだけでなく、時行の人生を左右する二人の大人も忘れちゃいけない。

諏訪頼重役は中村悠一さん、足利尊氏役は小西克幸さん。

公式の出演情報でも両名の続投が確認できる。

この二人は、時行を正反対の方向から動かしている。

頼重は時行に「進む理由」を与える。

尊氏は時行に「逃げ、生き延びなければならない理由」を与える。

敵と味方で立場は真逆なのに、主人公の成長を生み出す存在として見ると、どちらも欠かせない。

諏訪頼重役・中村悠一

諏訪頼重は、鎌倉を失った時行を救い、その未来を示した人物だ。

物語構造でいえば、主人公を新しい世界へ導く「メンター」に近い。

ただし『逃げ上手の若君』は、頼重を威厳たっぷりの師匠だけにはしない。

未来を見る神秘性がある一方で、コミカルな言動も多い。

この振れ幅があるから、時行との関係も「偉い先生と弟子」だけでは終わらない。

そして第2期後半で重要なのは、時行が成長するほど頼重がすべてを決めてやる必要がなくなることだ。

第二十三回では、京から諏訪へ戻った時行に対して、頼重がついに時が満ちたことを告げる。

第二十四回では時行自身が鎌倉党を率いる。

つまり頼重が育ててきた少年が、少しずつ自分の判断で人を動かす側へ移っている。

中村さん演じる頼重を見るときも、「時行へ何を教えるか」だけでなく、いつ時行自身へ任せるのかという距離の変化に注目すると面白い。

足利尊氏役・小西克幸

足利尊氏役は小西克幸さん。

時行にとって最大級の宿敵であり、鎌倉幕府滅亡の原因となった巨大な存在だ。

尊氏の怖さは、分かりやすく恐ろしい悪役としてだけ描かれていないところにある。

人を惹きつける力がある。

圧倒的な存在感がある。

だからこそ、時行との対比が効いてくる。

正面から倒せそうな敵なら、「逃げる」ことの価値はそこまで大きくならない。

簡単には勝てない相手だからこそ、生き延び、機会を待ち、逃げながら歴史へ食らいついていく時行の能力に意味が生まれる。

逃げる主人公の魅力は、追う側の巨大さによって増幅される。

僕は『逃げ上手の若君』のキャスティングを考えるとき、この関係をかなり重要だと思っている。

主人公役だけが主人公を作るわけじゃない。

敵役の声がどれだけ底知れない存在を成立させられるかによって、主人公の「逃げなければならない理由」まで強くなるからだ。


『逃げ上手の若君』第2期の声優をどう見る?3つの注目ポイント

ここからは公式情報そのものではなく、アニメを見てきた筆者としての考察になる。

第2期の声優を振り返るなら、僕は魅摩と雫、楠木正成と時行、そして第二十四回の時行という3点に絞って見るのがおすすめだ。

この3本には、第2期でキャラクターの世界がどう広がったのかが凝縮されている。

1.魅摩の声が加わることで雫が違って見える

第一のポイントは、魅摩と雫。

魅摩は魅摩だけで完成するキャラクターではなく、雫との共通点と差異によって印象がさらに強くなる。

同じように神力と関わりながら、振る舞いは違う。

だから二人が同じ物語空間へ入ると、それぞれの輪郭が濃くなる。

これは脚本だけでも成立するけれど、アニメでは花宮初奈さんと矢野妃菜喜さんという二つの声がある。

文字では同じ一行の台詞でも、速度、勢い、息の置き方、相手との距離感によってキャラクターの印象は変わる。

もちろん、ここで「この声色だからこういう心理だ」と断定しすぎるのは危険だ。

ただ、第二十回という具体的なエピソードを見ながら二人の掛け合いを聞けば、新キャストが既存キャラクターの再発見にもつながるという第2期ならではの楽しみ方ができる。

2.楠木正成は「逃げ」の価値を外部から証明する

第二のポイントが楠木正成。

時行が逃げ上手なのは、第1期からずっと描かれてきた。

頼重もその才能を認めている。

でも第2期では、楠木正成という諏訪の外にいる軍略家まで「逃げる」ことに価値を置いている。

ここで「逃げ」が主人公専用の変わった才能から、もっと普遍的な生存戦略へ変わる。

しかも第二十二回の公式あらすじでは、正成との対話を経た時行が、自分の「逃げ」に自信と可能性を感じたことまで明示されている。

この構造はかなり美しい。

物語序盤から提示されていた主人公の特徴を、後半になって別の人物が違う角度から再定義する。

脚本的に見ると、設定を増やしているのではなく、最初からあったテーマの意味を更新しているんだ。

だから楠木正成役・鈴村健一さんの参加は、「有名な武将に有名声優が来た」という話だけでは終わらない。

時行という主人公を理解し直すための声が一つ増えた、と捉える方がこの作品らしい。

3.第二十四回では時行の「命令する声」に注目したい

そして第三のポイント。

僕が第2期の声優演技を振り返るうえで最も注目したいのは、第二十四回「時代」の北条時行だ。

公式あらすじでは、時行は北条の遺臣からなる鎌倉党を率いる大将になる。

相手はいつもの逃若党だけじゃない。

時行のことを十分知らず、「この子どもの下で戦うのか」と不安を抱く大人たちだ。

この状況では、言葉そのものが武器になる。

大声ならいいわけでも、低い声ならいいわけでもない。

「この人間についていって大丈夫だ」と他者へ感じさせなければならない。

第1期序盤の時行は、自分自身がどう生きればいいのかさえ分からない少年だった。

そこから仲間を得て、戦いを経験し、京で異なる価値観と出会い、ついに他人の命まで預かる。

声優の演技を物語から切り離さずに見るなら、この立場の変化こそ重要だ。

僕は時行の成長を「勇敢になった」と一言でまとめるより、逃げることを恥じなくなり、その生き方を自分だけでなく仲間の生存へつなげられる人物になったと考えている。

逃げることをやめたから成長したのではない。

逃げる才能を抱えたまま、大将になった。

ここが『逃げ上手の若君』らしい。

普通の英雄譚なら、臆病だった少年が勇敢になって「もう逃げない」と言えば成長として成立する。

でも本作は逆だ。

逃げることを否定しない。

むしろ「どう逃げれば生きられるのか」「何のために生き延びるのか」を拡張していく。

楠木正成との出会いを経た後に、時行が大将として中先代の乱へ踏み出す流れを見ると、第2期の後半は「逃げ」を卒業する物語ではなく、「逃げ」を背負える大将になる物語だったと僕は感じる。

この視点で結川あさきさんの時行を第十三回から第二十四回まで追うと、声優情報が単なるキャスト名鑑ではなく、キャラクターアークを読む入口になるはずだ。


『逃げ上手の若君』第2期の声優・新キャストまとめ

『逃げ上手の若君』第2期では、北条時行役・結川あさきさん、雫役・矢野妃菜喜さん、弧次郎役・日野まりさん、亜也子役・鈴代紗弓さん、風間玄蕃役・悠木碧さん、吹雪役・戸谷菊之介さんら主要キャストが続投した。

諏訪頼重役は中村悠一さん、足利尊氏役は小西克幸さん。

さらに京編では、魅摩役・花宮初奈さん、楠木正成役・鈴村健一さんという重要な声が物語へ加わった。

第2期は2026年7月17日に全国フジテレビ系「ノイタミナ」で放送開始。

第二十回「かけがえがないもの」で時行たちは京へ入り、神力を使う魅摩と遭遇する。第二十一回「その男、楠木正成」では楠木正成と出会い、第二十二回ではその対話を経た時行が「逃げ」への自信と可能性をさらに感じる。

そして第二十三回を経て、第二十四回「時代」では時行が鎌倉党の大将となり、中先代の乱が幕を開ける。

この流れを声優という観点から見ると、第2期のキャスティングが単なる「登場人物の追加」ではなかったことが分かる。

魅摩という新しい声が入ることで雫が違って見える。

楠木正成という新しい声が入ることで、時行の「逃げる才能」が諏訪の外側からも意味づけられる。

そして仲間や大人たちの声に囲まれてきた時行が、最後には自分の言葉で人を率いる立場になる。

別々の声がぶつかることで、人間関係と主人公の成長そのものを聞かせる。

僕はここが『逃げ上手の若君』第2期の声優陣を振り返るうえで、一番面白いポイントだと思っている。

「誰が演じているの?」という疑問から作品へ入ってもいい。

でもキャスト名を知ったあと、第二十回の魅摩と雫、第二十一回の楠木正成と時行、第二十四回の時行と鎌倉党という三つの関係へ耳を向けてみてほしい。

キャラクターの声は一人だけでは完成しない。

誰と話すのか。

誰に言葉を届けるのか。

誰の言葉によって自分が変わるのか。

そこまで含めて聞くと、第2期が「時行たちの世界を広げる物語」だったことが、かなり鮮明に見えてくるはずだ。


よくある質問

『逃げ上手の若君』第2期の北条時行の声優は誰?

北条時行の声優は結川あさきさん。

第2期でも続投し、第二十四回「時代」では北条の遺臣からなる鎌倉党を率いる大将となった時行を演じている。公式のスタッフ・キャスト情報にも北条時行役として掲載されている。

『逃げ上手の若君』第2期の魅摩の声優は誰?

魅摩の声優は花宮初奈さん。

2026年9月4日にTVアニメ公式ニュースで第2期新キャラクターとしてキャストが発表され、第二十回「かけがえがないもの」では京を訪れた時行たちと、神力を使う少女・魅摩が出会う。

『逃げ上手の若君』楠木正成の声優は誰?

楠木正成の声優は鈴村健一さん。

公式キャラクター紹介では、後醍醐天皇から厚い信頼を受ける軍略家で、「逃げる事は生きる事」を信念とする人物として紹介されている。第二十一回「その男、楠木正成」で時行たちと出会い、その考え方は時行自身の「逃げ」への認識にも影響していく。

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